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神隠し56

夕暮れ時、ようやく俺達は下車することに。


鳥車を降りたのが昼過ぎやけど、どんだけ掛かるんやねん。

しかも今は初夏へ入る前付近ね季節だからな、日の入りは遅いんだぜぇ。


スマフォでの時間確認は行わない。

だってな、移動に次ぐ移動で、ソーラー充電池を充電する間がなかったんだよっ!

電池切れで使いたい時に使えないのは困るんでな。


なので、たまにしかスマフォを確認してないのだが…その際に発覚した事実がある。

実はな、地球の時系列と、こちらは違うようなんだよ。


なので時計としては意味がなぁ…

朝確認したら夜中で、昼過ぎに確認しても夜中って…バカにしとんのか、をいっ!

俺様の腹時計は何時も通りなのに、意味分からん。


そんな訳で、正確な時間は不明なんだわ。

この世界に時計自体が存在せんしな。


日の出、日の入りってぇのは、夏冬で違いが出るのは当然だが、地域によっても差がな。

日本でなくギリシャの6月頃の話だ。

外の明るさから、日本の夕方4時くらいだと思ったんだよ。

したら夜9時台だったことがな。

そんでな、翌朝の3時過ぎに目が覚めて、何気なく外を見てみたら…既に明るくなり初めてましたが、なにか?


当時の俺は、ギリシャと日本が緯度的に変わらないて思ってたからな、大いに混乱をしたもんだ。

一緒に出張へ行った先輩は、この時期のギリシャへ来るのが数度目だったからさ、色々とフォローしてくれたよ。

それよりも、俺を見て面白がっていたけどなっ!


そんな理由で日没を時間の参考にはできない。

ただ、俺の時間的感覚では10時間近く…いや以上?ま、長時間馬車へ乗ってたてぇこった。


迷路の用な貴族区を抜け、入り組んだ王城内を進んだのだから仕方ないのだろう。

王城内は、流石に巨大馬車を走らせるスペースはない。

だから、迎えの馬車となった訳だが、当たり前のように居住性は落ちる。

ソファーへ寛いで、お茶したり、飯したりはな。


いや、出来ないのが普通なんだがなっ!


それでも、軽く摘まめる品は提供されたよ。

飲み物もコルク栓の木水筒でな。

こんなんら鳥車でペットボトルのお茶を出しとくんだったぜっ!


そんな訳で、どんな訳で?…兎に角、腹が減ってんだよっ!


馬車が乗り入れられた場所は巨大ホール状の庭だった。

天上が有ったり、所々に柱が立ってるが、道以外は芝生やガーディニングされた場所がさ。

噴水だってございます。


そんな庭へ面した大きな扉の前と馬車が横付けされたから下車したんだが…うん、恒例の執事、メイドが列なすお出迎え。

馴れんっ!


そして、エスコートされつつ客間へ…いや、貴賓室?どう違うんやろね?

案内役の執事さんは、当然の用に日本語を。

っか、英語、フランス語、ドイツ語、漢語、広東語などなど…数各語を喋れるそうな。


メイドさんも?

思わず、チラッと見ると…

「私は日本と英語、広東語くらいですわ。

 本迎賓の間へ従事する者は日本の習得は必須ですの。


 海外へ居られる招かれ人は、判明されておられるだけで3名です。

 英語、フランス語、広東語を話される方ですわ。


 フランス語を話される方は、ご高齢にて旅には耐えられないそうです。

 なので、来訪される可能性がある方が使われる言語を学んでおりますの」


いや、学んでいるって軽く言うけどさぁ…

それって結構、大変やよね。

少なくとも、俺には無理だ、うん。

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