表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/151

神隠し51

ヒューデリア嬢が、なにやら疲れてしまっているため、休憩を兼ねての昼食となった。

今迄リビングで真素操作の議論していただけだから、休憩みたいなものだったのに、ハテ?


3人で連れ立ってと言いたい所だが、ちと花摘などへもな。

空を飛行中の鳥車にて花摘とは、これ如何に?などと言ってはならねぇぞっ!

ヒューデリア嬢に睨まれてしまうかんな。

それが趣味である方は、どうぞ。

俺は御免だがなっ‼


いやなぁっ、さっきからヒューデリア嬢が冷たいんだわ。

俺、なんかしたっけか?


「アリンさん、アリンさん」

小声で呼び掛けると、アリンさんが前を向いたままで、然り気なく「どうかなさいました?」ってね。


「俺、ヒューデリア嬢に、なにかしたっけか?」

そうナチュラルに訊くと、ビタリとアリンさんの歩みが止まり、アリンさんの顔がこちらへと。


マジマジと見詰めんでつかぁさい、照れますがなぁ。


ヒューデリア嬢は花摘個室へ消えた後だから居ないぞ。

紳士用は、この先だな。


「本気で仰ってます?」っうからさ、頷いておいたよ。


「ふぅ、悪気はないとは感じてましたが、自覚も持っておられないとは…」

そう言ってから溜め息を。

って、アレぇ?


「俺って、ヒューデリア嬢に対して、そんなに失礼なことしたっけか?」

確かに、ちょっとイラッとして、からかったりはしたが…うん、十分に無礼か…


そのことか?って思っている俺へアリンさんがね。

「アレだけ真素操作の常識を覆すことを連発されたのです。

 彼女の真素使いとして持っていたプライドさズタズタでしょうな。


 しかも真素を扱うアドバイザーとしても同行されておられる身なれば、立場もないようなものです。


 自然と不機嫌にもなられるのでは」


語外に非常識と言われたような気が…

気の所為だな、うん。


「そうは言われましてもねぇ…

 俺も(わざ)としてる訳でもありませんから。


 なにせ、こちらに来て数日だし、真素操作の常識も、何もかもがサッパリです。


 鳥車内では真素操作の真似事ができると、調子に乗ったことは認めますけど…そこまで常識外れなことでしたか?」


思わず問うてしまったよ。

だってよぉ~俺だって一応はさ、安全には配慮してんだぜっ。

謎結界が成功するまでは危険な実験はしてねぇし、危ない実験と思われたら確認してから行ってもいる。


そらさ、想定外のことが多々発生したことは認めるよ。

けどな、それは俺も想定外だった訳で、当然、悪気などなかったんだがなぁ…


それが気に(さわ)ったからって、俺にどないせいと?

そんなことを思った後、アリンさんと交代で花摘、花摘っと。

男は簡単で良いやね、女性は大変ね、って、何が?知らんよ。


ヒューデリア嬢は、まだ時間が掛かるだうから先にダイニングルームへとな。

既に料理は配膳できる状態みたいだな。

シェフが仕上げを待ってる状態ってね。


ヒューデリア嬢が現れ昼食ってね。

主役は遅れて遣って来るってか?


彼女が席へと着くと、即座に料理が配膳される。

まずはスープにサラダ、そしてメインにパスタだな。


いつもの如く美味しく頂く訳なのだが…いつもの食レポごとき感動を2人が示さない。


なんだか疲れて気力がないっうか、純粋に食事に癒されてるつーか…なんだか、(すん)ませんです、はい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ