表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/151

神隠し27

料理に夢中になっていた2人だが、いきなり目の前が明るくなれば、流石に気付くようで…

食べている最中に口をアングリこっと開けるんじゃありません!

はしたないですよ。


流石に、はしたないと気付いたのか、直ぐに口を閉じたが…戸惑ってんな。

「あ、あのですわね」

「なんでしょう?」

ヒューデリア嬢がオズオズってな。


「そ、それは…その球のような光る物は…なんでございましょう?」

戦々恐々っう感じでさ、脅えたように尋ねられたよ、はい。


「なにって…」いや、なんだろね?

「いやね、先程、耳を澄ましたことを話しただろ?」

そう告げると頷いて応じてくる。


「ええ、控え室の目のメイド達が話している内容が聞こえられた…でしたわね?」

今度は俺が頷いてからな。


「その後にさ、メニューへ目を凝らしてみたんだよ。

 そしたら俺の母国語たる日本語が、メニューの上へ浮き彫りのように現れてなぁ。

 そんな文字は透明でメニューの文字が透けて見えた訳なんだが、メニューの文字と位置が重なってたんだよ。

 おそらくはだ、メニュー文字が翻訳されたのではないかとね。


 ついでに浮かんだ文字を意識したら、メニューを書いている者の考えと、書いていた情景が頭に浮かんできたんだわ。

 これってさ、メニューへと焼き付いた、メニューを書いた者の思念を読み取ったんじゃないかって思うんだよ。


 まるで魔法だろ?

 だからさ、日本で見た物語に出てくる魔法が使えないかなぁ~ってね。


 それでさ、火は危ないから光なら大丈夫と思ってな。

 駄目だとは思ったんだが、暇だから試したら…」

「できてしまわれたと?」

頷くしかないよねぇ。


「つくづく規格外な方ですわねぇ…

 ふぅ。

 招かれて間もないのに真素使い並…いえ、下手をしたら真導師クラスなのでは?


 既に私の手に負えませんわ。

 それに…光でなく光るだけってなんですの?

 聞いたことも無いのですけれど」


困惑顔の2人は、最早食事を摂る気も失せたようである。

勿体ないな、をいよぅ、勿体ないオバケでんぞっ。


でぇ、食事を終わらせた2人は外を見て、既に到着していることに気付きましたとさ。

俺の荷物は運び出されており、俺達が下車待ちらしいよ、うん。


まぁ、お2人さんの食事待ちだった訳で…仕方がないさ、仕方がない。

2人供が真っ赤になっていたけど…そんなこともあるさ、ドンマイ!


で、だっ!

俺は2人より先に降りてな、いざ鎌倉…じゃなくてぇっ!いざ魔法…ちゃった真素操作をな。

『メ○ゾーマじゃねぇメ○だ』を体現しちゃうよ、イヒッ。


危ないので鳥車から離れて真素操作を。

行きますぜぇ!って、へっ?

今、火花らしき…いや、ウソやんね。


もう一度…火花、しかも、チカッとな。

い、いや、アレだ、アレ。

火の特性が無かったんだろうさ。

先程成功した光なら…同じく、チカッって…えっ!?


なら、耳を澄ますせば…異世界語やね、うん。

全く真素操作できてないやんね。

どゆことぉ~

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ