神隠し147
この指輪は物理的、魔法的な攻撃などからも身を守るが、精神的な攻撃からも身を守る。
ただ、精神状態を常に正常に保つ機能は感情の欠落になるんじゃね?っとの危惧もな。
小説では考慮されてなかったのか、主人公に影響はなかったが、正常に思考できてるから大丈夫だろう。
この指輪は、小説の投稿サイトへ投稿されていた小説へ出てきた指輪なんだ。
主人公が神から転移時に授けられるチート・アイテムだな。
っかさぁ、攻撃手段を貰わなくても、絶対にダメージを受けずに、万が一にでも傷付いたら瞬時に治るって…
毒も精神攻撃も、無論、地水火風を含む雷氷などなども効かない。
重力や空間切断、時間攻撃も受け付けないってさ。
読んだ時は、阿呆か?って思ったよ。
こんな指輪をした主人公はチート過ぎってね。
けど…創製できたら、これほど有益なアイテムは無いわな。
嵌めて若返ったことから、指輪が機能していることがわかる。
ただなぁ~
「うわっ、ここまで再現せんでも…」
最大の欠点…嵌めたら2度と外せないってことだな。
これを嵌めたら最後、女性は子供を授かることはね。
俺は男だから関係ないが…
後は死ねなくなるってことだ。
死にたくなっても、絶対に死ねないてぇのは、呪いのアイテムにも等しい。
みんなに脅かされて、咄嗟に創って嵌めたが…拙ったやもしれん。
「ヤバイ!
外れん!」
焦る俺を見て、皆が慌てる。
「外れない場合、どのような不都合が発生するのでっ!」
エドワード執事長が焦ってな。
「絶対に死ねなくなるし、歳もとらなくなってしまうんだよっ!」
そう告げると、皆がキョトンと。
「その、何がダメなのでしょう?」
不思議そうに執事長がな。
「今は良いけどさ…親しい人が寿命で死んでも、生き続けないといけなくなるんだ。
永遠に…」
「それは、その…呪いの1種では?」
ヒューデリア嬢がな。
言われてみたら、そうかもな。
「確かに…生き続けると言うことは、1種の呪いにも近いかも…」
「なんで、そのような指輪を…」
いやだってさぁ…
「みんなが命を狙われるかもって言うから…」
俺ってビッタレなんす。
そんなビビリな俺はさ、脅かされたらねぇ。
「いや、それは…」
ヒューデリア嬢が絶句ってね。
っか、この指輪の質が悪いのは、嵌めた指を切り離しても、切った先から肉体再生するため切断不可能ってね。
つまり、普通なら絶対に外せない訳だ。
訳だが…冷静に考えれば、遣り方があるかも…
俺の変化に気付いた執事長がな。
「如何なさりました?」っと。
「いやね、もしかしたら…外せるかも」ってね。
「ほう、それは、如何様にでございましようや?」
その問いと同時に俺は創製を。
創り出したのはイレイザーと呼ばれる魔導具。
創造した物に限り消し去ることができる道具だ。
こちらも投稿サイトの小説に載ってた物だが…さて。
おおっ!消し去ることができたぞっ!
グン○ニルも物騒だから消去ね。
イレイザー自体も、良し消えたっ!
外せるならデメリットは無しだっ!
もう一度創製して嵌めますよ。
これで暗殺の憂いは無くなったぞっとね。




