神隠し14
ガケロさんとアリンさんへ挨拶した後、屋敷へと導かれる。
ガウェンさんとは、ここで別れるようだ。
「お世話になりました」っと告げると、アリンさんがガウェンさんへ通訳してくれた。
するとガウェンさんが感激してるな。
どうしたんだろか?
俺が不思議に思っているとアリンさんが説明してくれる。
「招かれ人は国王様より高貴な方とされております。
そのため、下々である郷兵士たるガウェンへ労いの言葉を頂けたので、感激しております」っと。
いや、俺はさ、そがぁに偉いヤツちゃうねんけど…
ま、ガウェンさんへお礼の言葉を伝えられたので良しとしよう、うん。
そんな別れはあったが、アリンさんにエスコートされつつ屋敷へと。
っかさ、まさに、お屋敷っう感じの建物だな。
玄関までの庭も広く、巨大馬車が余裕で乗り入れられているぞ。
両開きの玄関扉が開放されており、玄関ホールが伺える。
っかさ、玄関前に執事さんやメイドさんが並びお出迎えを。
いやさ、物語りや映画、アニメなんぞでは見たことあるが、実物は初めてだ。
生メイドさんだぞっ!
ってもさザリュッヅの里に居た女中さんの衣装と変わらんがな。
あれってさ、女中さんやメイドさんのフォーマルファッションだったみたいだ。
ちょっと思ってた衣装とは違うが、メイドとして働くには良いデザインだと言えるだろうな。
まぁ、夢見る者達の妄想が崩れ去ること請け合いだろうて。
だってさ、若い娘だけでなく、中年や老年の方々もね。
まっ、キャピキャピ衣装でないから、かえって救いだろう。
そんな使用人一同の出迎えを受けつつエントランスへと。
そのままダイニングルームへと案内されると、既に晩餐の準備が整っていた。
晩餐のメインは魚ですね、分かります。
いやだってさ、ダイニングテーブルの中央へお魚様が鎮座されてますからね。
鱗付きなんだが、まんべんなく揚げられており、鱗が香ばしくパリパリに揚がっていることが分かる。
中まで火が通っているのか疑問だが、流石に半煮え状態な代物を出さないだろう…出さないよね?
っかさぁ、お魚様…デカ過ぎね?
下手しなくても俺よりデカいよね?
俺が伸長178前後なんだぜ、そんな俺よりもデカいって…
いやさ、マグロとかなら有り得るが…流石にマグロを素揚げすることなど有り得んっしょ?
それを行った感じなのだが…本当に食えるの、これ?
そんな不安を抱きつつ案内された席へと。
先ずは前菜が運ばれ、次にスープとサラダだな。
大変美味しゅうございまするが…お魚様が気になって…なんだかなぁ~
っておもてっとな、お魚様がメイドさんにより切り分けられ、俺の元へも。
っか、野菜の甘酢餡が掛けられておりますね。
いざ実食です。
白身の淡白な身ではあるが、実にジューシーです。
噛むと軽い歯応えがあるのだが、あるていど噛むとプツリと噛み切れる。
その後はホロホロと砕ける身と淡雪の如く溶ける身、コリコリとしたアクセントを奏でる3種の身がトリオを組むが、バリパリとした鱗が参戦しカルテットへと…
なにこれ…旨しっ!
お魚様…やるなっ‼異世界、侮り難しっ!




