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神隠し139

そして遣って参りました昼餉処。

何処って聞かれたら□湾って答えるほどに中華です。


令和の時代、中華は□港か□湾だが、□港がおかしくなってきている昨今、やはり革命逃れて文化を残す□湾でしょうよ。

まぁ、個人的偏見だが、日本を何かと敵視する国よりはねぇ…(偏見)


個人的な偏見は置いておいて、内装からして、ザッ・中華なので中華なんですよね?


黄金卵は、俺がユラちゃんの背で揺られつつ移動している間に届けられているそうな。

まぁ、ユラちゃんの移動速度は、人がジョギングする程度だからね。

っても、貴人(俺)を乗せているからなんだが…


コニーが本来出せるスピードなんだがな、実は下手な駿馬より速いらしい。

搬送用通路では、疾駆するコニーの姿も見れるそうな。


って…ユラちゃんってさ…速く走れたんだぁ…

ゆったりと歩む姿しか見てないので、走る姿が思い浮かばない。

まぁ、この長椅子型鞍であるソファへ、横座り状態の俺を乗せて疾走すれば、乗ってる俺は吹き飛ぶがなっ!


ほんでな。

卵が早く厨房へ届けられた理由に、縦穴の存在があるらしい。


エレベータではない、縦穴だ。

縄で結わえた物資を、人力で上下へ移動させると言う原始的な遣り方らしい。

人足も、これで移動するんだとさ。


そんな経路にて運び込まれた黄金卵を使用した料理が、俺の前へと。


まず配膳されたのは…茶碗蒸し?

茶碗蒸しと言えば、コップ程度の大きさを思い浮かべるだろう。

だが、出て来たのは、両手で支え持つ程度には大きい器…そうだなぁ、吉○屋○牛丼の普通盛り(どんぶり)と、一般的な小型茶碗との間位の大きさと言えば良いかな。


吉○屋(どんぶり)が通じなければ、ラーメンや、うどんの丼でも可。

んっ?では何故、吉○屋…即座に頭へ浮かんだからだよ。

毒されてんのか、俺?


まぁ、俺の偏見では、牛丼は吉○屋が一番美味いと思っているがな、どうだろう?


そう言えば、牛丼チェーンでマ○屋てぇのがあるが、名古屋には名店、キッチン・マ○ヤがある。

知人にマツヤへ行くと言うと、牛丼店と勘違いされたものだ。

あそこの大トンテキは絶品だったが…今もあるのだろうか?


っと、脱線、脱線ってね。

ほんでな、その大振りな茶碗って感じの器へ蒸し卵がね。

具は見えないな、滑らかな表面は崩すのが勿体ないくらいだぞ。

まぁ、崩さないと食えないんだがなっ!


蓮華で滑らかな表面を崩して掬う。

うん、なんかね、この綺麗な表面を崩す背徳感が…変態ちゃうわっ!

コホン。


うわっ!出汁と卵液が絶妙にマッチして…フルリ、つるん、った感じの滑らかな…そう!絹のような喉ごし、っうヤツかっ!


実に美味い!


掬って行くと、ハムや野菜に海老などが現れるが、それらは添え物だな。

味覚を整えるてぇ意味合いにしかならねぇ。

このフルリと滑らかに溶ける旨味の暴力の下では無力過ぎるぜっ!


気付いたら完食なんだが…まだ、余韻がぁぁっ!

なんつぅもんを食わすんだっ!

もっと、やれっ!

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