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神隠し126

俺がorzしてるとな。


「葵天は時々、変な躍りをなさった後で四つん這いになられますけれど…アレは何かの儀式なのかしら?」ってヒューデリア嬢がね。


いや、儀式ってアータさぁ…

でも、空想上の技を試してダメだったから落ち込んだとは、流石に言えんわな。


「えっ!

 妄想の術を試して、ダメだったから落ち込んだと?

 まさかですわよねっ!」


!!!

にゃなっにゃにゃにぎゃー

「にゃあぁ~」って、思わず声が…


ヒューデリア嬢へ耳打ちしていたアリンさんが、片手で顔を覆い空を仰ぐ。

あら、青空が綺麗。


っか、アリンさんは、気付いてたんだな。

流石は男の子、ロマンを解ってらっしゃる。

だが、そのことは胸の中に秘めておいて欲しがったぁっ!


「ぷっ、くっ」

ヒューデリア嬢?


「笑いを我慢するするのは、体に悪いぞ」っと。

うん、ね。

目の前でさ、亀さん派の真似した俺も悪い。

悪いが…


「笑い過ぎも体に悪いぞ?」

「だ、だれ…のっ…せい、せい…で、ですのっ!」

笑い死にしないでね?


そんな俺達へエドワード執事長がね。

「話の焦点が、完全にズレておりますな」っと。


チッ!誤魔化せたと思ったのにぃ!


「いやいや、葵天が、誤魔化したいと思われておられたようですし、何より議題が、ただでさえ多いところへ爆弾議題を持ち込みたくなかったのですが…」


そんなことをアリンさんがね。

まぁ、普通はメイドちゃんに起こったことに着目するわな。

ヒューデリア嬢の爆発的ボケに乗って誤魔化そうと画策したが、まさか、素で突っ込んでくるとは…やはり出来る男、エドワード執事長だね。


「確かに議題が多い所へ、更に議題を増やしたくないという、お気持ちは分かります。

 それは、私目も同様にございます。


 ですが、先程の品は放っておくことは、罷り成りませぬ。

 一粒の豆を食すだけで怪我を治すなど、戦略的にも、行政的にも、放置できかねまするぞっ!」


そうエドワード執事長が告げてるとな、エルドリア・メイド長がね。


「執事長、モニカなのですが…

 怪我が治っただけではなく、空腹も癒されたらしいですわ。


 そして、子供の頃に怪我にて欠損していた、右足の小指が癒えて復元したと…」


えっ?元となった豆より効能が高くね?

たしか、ヤンチャさんの頬にあるバッテン傷って、治ってなかった気が…


「あ~っと、そのですね。


 その豆を食べると10日は、何も食べなくても大丈夫って言う代物ですね。

 完全に空想上、物語りへ出てきた物です。

 現実にはありえませんね。


 そして、欠損部まで復元する力はないはずです。

 何故、物語りにも書かれてない効能が現れたのかは不明です」

そう俺が告げると、皆が頭を抱えたよ。

でもさ、仙大豆が再現できたと言うことは…


「葵天!」

「はいいいっ!」

「勝手に創製なさらないようにぃっ!」


あんるぅえ?

「何故に?」

「何か創製しようとなさってたでしよっ!」

アリンさん?何故分かる?


「思い付いたような顔をなさって、ニンマリされたからです!

 突発的な創製時には、必ず行われておりますから分かります!」だって。

マジかぁぁっ!

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