神隠し111
夕食を頂いた後、食後のお茶を一服。
しばし寛いだらさ、寛ぎ処へと。
ソファへと収まると、メイドさんが肩をマッサージしてくれるよ。
っかさ、微妙な振動が手のひらから発せられている気がするんだが、どうだろう?
気のせいかもしれないが、妙に心地好い。
って、パッジャー鳥?
飛んで来て、俺の頭で足踏みするのは、よしなさい。
これって…マッサージしているメイドさんに対抗してたりして。
このパッジャー鳥なんだがな、結局は俺の専属に収まったようなんだ。
なので名付けたよ。
瑠璃色からルリってさ、安直だったかな?
頭はさ、かなり良いみたいだね。
名付けたら分かったようで、囀ずりながら飛び跳ねてたよ。
羽ばたきながら、踊るようにね。
ちょっと可愛く癒された。
メイドさん達も、ほっこりってね。
ヒューデリア嬢も、優しい顔で微笑んでたが…野郎連中までな。
っか…寛ぎ処の入り口から顔を覗かしたユラちゃんが、なんだか悔しそうにしているみたいに見えるんだが…気のせいかな?
寛ぎ処でリラックスした後は自宅へと。
風呂は自宅の風呂で十分だよ。
疲れたし、風呂から上がったら直ぐに寝たいからね。
だから寛ぎ処を出てから第7寝室と言う自宅へと、ユラちゃんの背で揺られつつ。
自宅へ帰り、直ぐに風呂へ。
汗を流し身を清めたら湯船へとね。
流石にルリを伴う訳には行かないので、エルドリア・メイド長が確保していたよ。
っか、素早いルリを、然り気無く手掴みって…何処の武芸家ですか?
違った、隠密でしたね…やっぱり、凄ぇっ!
風呂を上がり寝室へと。
ルリは放し飼いが基本なのかな?
枕元に収まってますが…デフォルト?
まっ、良いや、お休みなさい__..zzZZ
って‼もう、朝かよっ!
この世界へ来てから、寝付きが良すぎないか、俺…
寝たと思ったらさぁ、直ぐに朝って…ドッキリじゃないよね?
熟睡し過ぎだろっ!って、自分に突っ込んだり…
しかしさぁ、今朝はなんだか、騒がしくね?
何かあったのだろうか?
目覚めて横を見ると、ルリの姿がね。
起こさないように、って思っていたんだが…俺が起きたのを感じたのか、起きてしまったよ。
起きたルリは、俺へ寄って来て体を擦り寄せる。
目覚めの挨拶かな?
思わず、ほっこりしていると、俺の着替えを用意しているメイドさんも、ほっこりってね。
寝室に他の方が居るのにも、だいぶん慣れましたってね。
起きて身支度を整えたら自宅から出掛けることに。
朝食は、朝餉処だってさ。
いや、自宅で良いやんね…ダメ?そう…
ユラちゃんの背へ座り、ゆらゆらと。
ルリとは、相変わらず張り合ってますがね。
そうそう、朝の騒動なんだが、どうも聖女様が帰られたそうなんだよ。
その出迎えなどで騒がしかったらしいな。
今晩は聖女様が、宴を催すそうなので聖女様の層にある晩餐処で、御呼ばれと。
さて、どんな方なんだろね?




