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神隠し1

ひさびさの連休を向かえた俺は一人旅へと。


休暇といえば何時も家でゴロゴロしているのが常なのだが、久しぶりに会った先輩に薦められてな。

飲んだ勢いと言うか乗せられたと言うか…はぁ…


せっかくの連休なので家でマッタリしたかったんだがなぁ。


先輩の親戚が山小屋風ペンションとやらを経営しているらしく、そこへ向かうことにな。

オープンして数ヶ月ほどらしいのだが、素人が独自で開いた宿なのでお察しといったところらしい。


先輩が旅費を半額持つので様子を見に行って欲しいのだとか。

いや、なんともはや面倒な…


世話になった先輩の頼みとあれば無下にもできまいよ。


先輩も親戚筋から頼まれて断れなかったのだとか。

奢りの酒は高くついたようで…


しかし、なんだ…在来線から新幹線、そして在来線へと乗り継ぎ、更には本数が限られたバスを乗り継ぎ待ちを経て乗り込めば人里離れた山奥へと。


いやな、ちょっと待ってくれんかや。

マジで民家が見当たらんのだが…


受け取った案内地図に記された停留所で降りると山へと別け入る未舗装の道が1つ。

地図は、この道を辿れとな…

いやいや、本気か!?


俺の装備は先輩から借りた登山装備ではある。

大袈裟過ぎると苦笑いしつつ借り受けたのだが…洒落になってないやもしれんぞ、これ。


宿へ行くのに何故に寝袋っと思ったが…まさか使う羽目にはならんよな?


駅を降りた時は旅行気分で野菜や米、麦に蕎麦などの種をセットで家庭菜園用に売ってたのを衝動買いしたり、馬油や椿油などのシャンプー、リンス、ボディソープの詰め合わせやらをな。

いやな、売り子のネーちゃんに乗せられ、ついついな。


しかし、こんな山道を辿ることになるなら、調子に乗って荷物を増やすんじゃなかったぜっ!


道幅は車道としても使える広さではある。

だから車で向かえば楽に辿り着けるのだろうさ。


あいにく俺は車を持ってないし、立派なペーパードライバーってヤツだ。

そんな俺がレンタルカーなんぞ借りて車を転がせば、文字通り横転っう感じで転がる可能性がな。

自殺願望なんざぁ御座いやせん。


そんな俺はさ、えっちらオッチラと山道を辿るしかない訳よ、これがさ。

運動不足の身には堪えるぜっ!


できれは送迎願いたいところなのだが、宿泊客の相手で散策ガイド中にて無理らしい。

いやね、客居るやんね。

俺、行く必要あんの、これ…


そんなん思いつつ、エッチラおっちらっとね。

っか…なんかさ、(もや)って来とらん、これ?

山の天気は変わり易いと言うが…アッっと言う間に霧に覆われ真っ白に!?

前後左右分かりません。

いやいや、流石に車道でもある山道で遭難はないだろうけど…ないよね?

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