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能力者達  作者: 蒼田 天
第一章
9/60

-第一章エピローグ- 監察者

『第一章』エピローグとさせていただきます。

 能力者達という題名ですが、読みはスキルマスターです。

 ──奴らが《十二支(じゅうにし)》か? 十二支というくらいだから、人数は十二人だと思ったていたがそうではないんだな。

 私は今、力の発生を感知したので少し見に来たのだが、目的である十二支に会えるとは思ってなかった。

《キング》の《千里眼(せんりがん)》の能力を使い何とか見つけ、監視しているがなんのアクションも起こさない。

 ──奴らが本当に十二支なのか?

 私は監視を続ける。距離は五百メートル以上離れているので気付かれてはいない(はず)だ。いない筈だった。

 背後から何者かが(せま)って来ていた。それに気付くとすぐさま飛び退(すさ)り《キング》を《千里眼》から《警棒(けいぼう)》へ変える。

 ──この距離まで近づいて来るのに気が付かなかった。

「誰だ?」

 私は五メートル以上距離を取り警棒を構える。すると仮面を着けた小柄(こがら)な少女と思しき者は言った。ただの少女ではないだろう。

「うーん? 誰かなー? 誰だろー? うん、取り()えず《(ねこ)》でいいよ」

「《猫》?」

 確かに少女は猫の仮面を(かぶ)っていた。

「時間も時間だね。中学生かな? こんな時間に出掛けているのは良くないんじゃないかな?」

 体格からして中学生、その位だと推測(すいそく)出来た。

「そんなー。中学生なんて失礼しちゃうなー。これでもお兄さんより全然歳上だよー」

「そうかい」

「ていうか、それを手に持ってるってことは……やる気満々だよって事だよね?」

「君が私にかなうと?」

 只者(ただもの)ではないだろう。だが、私の能力の属性は《戦争(せんそう)》。私は挑発気味にそう言うと仮面を被る少女は不気味に(わら)ったような気がした。

「当たり前だよ。《パンドラ》のお兄さん」

 私はその言葉を聞いた途端(とたん)跳躍(ちょうやく)していた。


 ──という記憶はある。だが気付けば朝になっていて、監察対象を逃がしてしまっていた。

 昨夜会った《猫》は何者だったのだろうか。

 私は立ち上がり職場へ向かうことにした。


 ***


「《パンドラ》のお兄さんは元気で何より。あとはは繰平(そうへい)君達か……楽しみだなー」

 そういい仮面を外した少女は、十二人の人間達と嗤いあった。

 これにて『第一章』完結となります。

 プロローグもそうですが、エピローグでも訳の分からないキャラを出してすみません。これから物語が続いてくにつれ、分かるようになりますので。

 次の投稿は、来月の八月一日の正午となります。読んでいただけると嬉しいです!

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