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能力者達  作者: 蒼田 天
第一章
5/60

-幕間- 雨宮繰平という男

 今回は幕間ということで出させて頂きました。

 くどいですが能力者達という題名ですが、読みはスキルマスターです。

 彼の名は雨宮繰平。私達はソーヘーと呼んでいる。

 彼の部屋には本が山のようにあり、パソコン機器を(たく)みに操る。

 学校の方でも成績は良かったらしく、本人(いわ)く──教師なんかいなくても勉強なんか分かる。テストなんか取ろうとすれば満点なんて余裕だよ──といっていた。

 彼を一言で表すなら天才。つい、この前始めたばかりの地獄トレーニングをきちんとこなし、前線へ出ても問題ないくらいには育っている。

 それに加え彼は努力を(おこた)らなかった。彼はいつもの瞬間移動の鍛錬(たんれん)や応用の仕方を考え、そして彼はこういった。瞬間移動での方向転換は大変だから俺はまだまだだ、と。

 彼は上へ、上へとひたすら努力を重ねている。そのため、予想されていたトレーニングにかかる時間は六ヶ月だったが、たったの二ヶ月で済んだ。

 そして今では刀とヒップホルスターに入った《グロック17》を装備して《物》を狩っている。

 更に彼はいつもの私達が着るのに苦戦する特殊(とくしゅ)スーツ、通称 《スーツ》を五秒以内に着ることが出来ている。これまた彼は一日中これを着ては脱ぎ、着ては脱ぎを繰り返していた。

 お陰で彼はいつも一番始めに《物》の所へ行き、《瞬間移動装置》を設置させる為に、(おとり)役を引き受けている。とても助かる。しかもそれをするには《物》の攻撃を一人で全て破壊し、その時の状況判断が早くないと出来ない。

 それを一人でやってのけるのだから彼は凄い。一人、部屋の中で瞬間移動の鍛錬を惜しまず、自分の限界を越えようと、一人、葛藤(かっとう)しているのを私は知っている。


 彼は努力をして、そして強かった。


 ***


 オレは雨宮繰平との初めての組手で本気で蹴り、骨を折らせた。投薬で直ぐに治るからとはいえ少しやりずぎてしまった所もあった。

 が、一ヶ月で、ソーヘーは組手でオレを倒せる位までには成長した。

 あいつをここまでするのに何があったのか分からないが、一つ不思議なことがあった。オレが蹴る、または殴る動作をする前に、あいつはオレの動きを読んで、スキのある所を攻撃してくる。後で聞くと──動作の前の動きとか視線を見ている。やろうと思えば誰でも出来る、と思う──といっていた。オレには到底無理だ。あいつは戦闘のプロみたいなものだとオレは思った。

 だけど、それもあいつは最初から出来ていた訳じゃない。ある時から突然と出来る用になっていた。その裏には絶えまない努力があってのものだとオレは思う。

 強くなりたいとあいつはオレにいったことがあった。何故かって聞いたら大事な人を守るためだってあいつはいった。その為にあいつは二ヶ月間努力を続けていたと考えると、あいつは凄いとオレは思った。


 あいつは努力して、そして強かった。何より優しかった。


 だからオレは、あいつは誰よりも強くなるんじゃないかと思う。

 ソーヘーの強さの秘密を書きたかったので書かせて頂きました。

 はい、彼は強いんです。

「努力は必ず報われる」という感じの『努力=成功』みたいな言葉がありますが、私は努力をしても上手くいかないことは何度もありました。ソーヘーにもそういうことはあったと思います。……いえ、あるように書いている筈だ。なきゃやだ。そうじゃなければただの天才じゃん。そんなの主人公補正かけずに殺してやる……。勿論嘘ですが……。それでも、諦めずに闘い続けたのがソーヘーです。

 こんな感じで私の失敗してきた経験なども加えていきます。なにせ、ソーヘーはもう一人の私、私の理想を形にした感じの想像なので。能力も私の欲しいのを全て詰め込みました。

 作者の秘話を混ぜた事ですしここら辺で終わります。長々とすみません……。

 これからも能力者達をお願いします。

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