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能力者達  作者: 蒼田 天
第三章 十二支決戦篇:上
49/60

対人戦闘訓練、開始(7)

    7


 ──夢を見た。


 夢というにはあまりにも鮮明で、自分が体験したかのような。

 もし目覚めたのなら、同じように腹を貫かれ、大量の血を流して、訳の分からない感情に支配され、一生を掛けてその怪物を恨み、憎しみ、殺すことを考えている程の…………


 不思議な夢だ。



 昔の記憶(ゆめ)。俺が産まれるずっと前の。




 ──テメェの記憶はオレの記憶。

 ──オレの血の記憶。

 ──今まで闘いと《瀧血流(りゅうけつりゅう)》の血の記憶。


 オレとサクの出会いの話。

 オレ達とあの怪物(アマ)の出会いの話。

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