-番外編2- 能力者達の戦い(2)
結構学校の方で忙しくて、投稿に時間が掛かってしまった……結構短くて描くのも楽だったのに、三週間……頑張ります。
「ソーヘー、これはなんです?」
「それは鈴カステラだよ」
「食べてみたいです」
正直、鈴カステラはパサパサしていて口の中が渇く。一つ目は美味しいが二つ目以降は少し気が引ける。
「そこまで美味くないぞ」
「いえ、食べてみたいです」
「それじゃあ、買うか」
「ありがとうございます」
既に透明化を解除しているにも関わらず、一瞬躊躇して直ぐに手に取る。
「今何分だ?」
「今は……十四分です」
「よし、会計行くぞ」
「はい」
俺とユイは会計へと向かった。
「なんだよこれ……」
想像はしていたがここまでとは思ってなかった。
1から11までの会計は全て列が出来ていて後ろの陳列棚まで続いてる。
「──申し訳ございません、少々お待ちください……」
──こんな混雑している中で新人を働かせるなよ……効率が悪いじゃないか。
「……ソーヘー、もう帰りましょう」
「いやいや、ここまで来たんだ、引き下がれないだろ」
「人に酔いそうです」
「吐くなよ……」
──どこに並ぼうか……。
「──いらっしゃいませー。こちら全てで3470円となりますー」
「店員さん……ちゃんとしてください」
「あたしの計算能力、舐めないでくださいー」
すると手際よくレジを通していって……
「3470円になりますー」
「え、はい……」
「5000と70円お預かりしますー。お返しが1600円となりますー。あざしたー」
効率がよく計算能力も申し分無し。ここにしよう。
並んでいる客も少ないから丁度いいし。
並んでから二分程で前の客は少しずつ減っていき残すところ一人となった。
「ましたー。次のお客様どーぞー」
買い物カゴを見つめて三秒程経つと、顔を上げて俺と目が合った。
「値段の違うお肉を買いすぎですよ雨宮君ー。まあ、ざっと四万二千円位かなー」
「お前、何で俺の苗字を……」
「まさか、去年同じクラスのこんな美少女忘れるなんてー……信じられませんよー」
まさかの元同級生。
「退学したって聞いて何してるのかなーって思ってたら、女の子とショッピングですかー。ちゅーはしましたかー」
呑気なことを話しながらも手は止まらない。
「いやいや、そんな関係じゃないから」
「まさか……恋人同士の関係では無くお身体のご関係でしたかー。こりゃ参りましたねー」
「そんなことは言ってないから」
みるみるうちにカゴの中は空になりレジを打ち込む。
「42438円になりまーす」
「ただの同じ家で住んでる友人だ」
「まさか、既に結婚を……」
「殺すぞ? シェアハウスに決まってるだろ」
「同じ屋根の下で毎晩毎晩……お二人の馴れ初めは──ってのは冗談でー本当にこの子とは何ともないんですか? 何とも思ってないんですか? この子も何とも思ってないんですか?」
俺は四万三千円を出した。
「いいから仕事をしろ。その話はまた今度な」
──まあ、ユイは可愛いから何とも思ってないわけではないが……ユイは何と思っているのだろうか。
「そうですかー。じゃ、お預かりしますー。お釣りはあたしが貰っていいですかー?」
「いいからよこせ」
「はい、562円でーす。ではまたー、したー」
なんていう店員だ。ツイてない。
「ソーヘー……誰ですか?」
「うーん、名前なんだっけ?」
結局、あの子はなんだったんだ?
キャラの名前を考えるのに時間が掛かる。悩みに悩み、今度の学校編に回そうと……。
再来週の投稿を目処に頑張ります。




