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洞窟での地道な作業

結構キツかった………

あのトレント、途中で腕を剣に変えたり鈍器に変えたりしやがって………

対処がしにくかったな………

危うく右目に傷ができるところだった……出来てたらかっこいいのかな?

いやそんなことより、なんとか『形状変更』と『形質変更』を手にいれれたんだ。

これでアレが出来る。


『先程から聞いていますが、アレとはなんですか?』


うーん……言ってあげようか?


『貴方の脳にダメージを与えてもいいんですよ?』


………言いますから許してください。

俺がやりたいこと、それは人の姿になるということだ。

スケルトン生活してどれくらい経ったかわからないけど、そろそろ人の体が恋しくなってくる時期だ。

………いや、本当はそんな時期存在しないけど、俺からすれば存在するんだ。

つまり、人間になりたい。

そういうことだ。


『なるほど…』


けど、ちょっと面倒なことがある。

それは、『資料が無ければその物体を作ることができない』、と言うことだ。

極論を言うのであれば、『銃は作れるけど、構造がわからないから銃の形をしたプラスチックの塊しか作れない』言うこと。

そんなの鈍器どころか、使う目的すらない…

だから、資料がいる。

ではその資料をどこで入手するか………

人のが居る街に行くしかない。


『つまりは人の街に入り、そこで姿を一通り見た後、そのスキルで人の姿になるということですか?』


そんな感じだ。

けど、どこに行けばいいかも分からないしなぁ。

都合良く、街の近くに洞窟みたいなのが有れば良いけど。


『………その言い方だと、探して欲しいみたいな言い方ですね?』


自力では見つけられないからな。

だから教えて欲しい。


『………わかりました。少しだけお待ちください。その間に貴方は、周りを見て回ったらどうですか?』


あぁ、そうさてもらうよ。

俺はそう言うと、辺りを見回した後、前に歩き出した。

途中、野生の小鳥たちに襲われてしまったが、気にしないでおこう………


しばらくしてから、『全てを知る者』が教えてくれた。

なんでも、アルネフと言われる街の近くに、ちょっとした洞窟が存在しているらしい。

洞窟と街の距離は、約一キロ程。

最適な仮拠点だ。

しかも、このまま進んで行けば着くらしい。幸運だな。

まぁ良い。取り敢えず、洞窟に着こう。


洞窟にたどり着いた後、そこでちょっとした生活をした。

どうにもここの洞窟は人が結構くるみたいで、一週間足らずのうちに20人もの人に遭遇した。

服装が明らかにファンタジーっぽいので、異世界なんだなぁと再認識された。

そして21人目。

11人目の時に入手した催眠ガスのボールが非常に役立ち、簡単に制圧することが出来ている。

で、この21人目は男なのだが、なんで金髪なの?

ただの服に見えるけど、胸部や肘など、重要なところを守るために作られている簡易的な鎧。誰もがイケメンと口を揃えて言いそうな顔立ち。

それはいいのに、金髪のせいで全部台無しじゃん。

………俺が金髪嫌いなだけなのかな…

いや、そんなのは気にするな。

取り敢えず、コイツのスキルを取らせてもらおう。

俺は右手を、金髪の男の頭に置き、尊い犠牲になった一人目のおかげで手に入れた『複製』を使い、この男と同じ能力、そして容姿を手に入れる。

使えそうなのは『剣術』と『魔法合成』だけか………『状態変化』は『形状変更』に似たスキルだけど……まぁ良いか。もしもの時に役立つだろう。

さて、こいつはもう用済みだし、洞窟の入り口あたりに捨てておこう。

俺はそう考え、金髪の男を担ぎ、洞窟の入り口に放り投げた。


さてと………発声器官と耳の器官を作らなければ。

何故かって?

そろそろ話したいし、音とかを聞きたいからだ。

最近は何も聞こえないのに慣れてきてる。このままだと勝手に耳が聞こえなくなるのでは?と思い、作ることにする。

で、資料が必要なんだが………あの金髪男はやめておこう。今のところ無害なんだしな。

じゃあ誰にしよう……発声器官は最悪コウモリでなんとかなるが……

いや、無理だな。

都合良く、ここの洞窟の奥に誰かの死体でもあれば良いけどな……

などと考えながら歩いていると、女の死体が洞窟の壁際に置かれていた。

汚れてボロボロになったショートの茶色い髪。整っていたであろう綺麗な顔は、鼻が折られ、流れ出た血が固まっていた。そして、手足は拘束されていて、全身に殴られた跡がある、少し胸が膨らんだ体。

下半身にある性器からは、乾いた白い液体が付着していた。暴力を振るいながらレイプか…

そんな事をする奴もいるんだな…

………俺はお前がどこの誰かは知らないし、どう殺されて、どう犯されたのかもわからない。けど、恨みを持っているのであれば、俺がその恨みを晴らしてやる。

俺は死体の頭に手を置き、『奪い去る者』で脳の情報と彼女の体の情報を奪った。

今ので、発声器官と耳の器官は作れるだろう。

それと、この子を殺した奴も見つけた。

…せめて、安らかに眠れ。

俺はそう思いながら、洞窟の奥から離れた。

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