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壁を超えた草原にて

壁に穴を開けた先に広がっていたのは、林と草が生えた永遠に緑が続いていくような景色だった。

音は聞こえないけど、風で葉っぱが揺れる音とか、鳥が鳴く音が聞こえてくるように感じた。

それぐらい、綺麗で美しかった。

俺はその緑が広がる景色の中に、一歩を踏み込んだ。

これで砂漠とはおさらばだ。

やっと緑が見れる………嬉しい限りだ。

それで、草原には着いたのだが………ここから先どうすればいいんだ?

草原に向かうと決めていたが、その後のことを全く考えていなかった。

多分考えが単調すぎるのだろう。

………どうしようかなぁ…

などと考えていると、後ろから誰かに見られたような気がした。

俺はすぐさま後ろを振り向いた。けど、そこには何もいなかった。

いや、あると言えば、林のように木々が生えているだけだ。

けれど、誰かが見たというのはわかる。

俺はしばらくの間、後ろを眺めていた。

すると一本の木が、左右に揺れ始めた。

枝や葉っぱが揺れたのではない。木自体が揺れたのだ。

揺れている木は、枝から腕を出し、根から足を出し、木の肌から顔を出した。

見たことがある。確かトレントって言う、木の形をした生き物だよな…

そのトレントは俺を見た後、森の奥へと入っていった。


その後、色々なトレントにあったが、大体のが逃げていった。

どうやらトレントは、争いを避ける、かなり温厚な性格らしい。

と考えてたが、中には襲ってきた奴もいる。

もちろん俺は反撃するために、『奪い去る者』で灰にした。

その度に激痛に襲われたが、一番始めの時と比べて、少しづつマシになってきている。

そうしていると、今までのトレントと少し変わったものに出会った。

そいつは、葉っぱが無かった。

まるで誰かに焼き払われたかのように、頭の途中から焦げていたのだ。

そのトレントは俺を見た途端、右腕を上げて襲ってきた。

けど、おかしかった。

どれがおかしいのかと言うと、その右腕が鉄になっていた。

俺は振り下ろされてきた腕を、横に動いて回避した。

……硬質化ではなく、物質が変わっている。しかも、リーチが長くなってる。

『全てを知る者』、アレってスキルか?


『どうやらアレはスキルのようです。名前は、「形状変更」と「形質変更」。形状は物質の形を変え、形質は物質を変化させるようです』


つまりさっきのは右手を鉄に変えて形を変えてリーチを伸ばしたのか……

なら、アレができそうだな。


『アレ……と言いますと?』


まぁ、見てたらわかるさ。

俺はそう伝えると、焦げたトレントに向けて駆け出した。

今後行おうとしている、目的のために。

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