表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/60

小さな野望と情報入手

『いやーホンマにやるとは思ってなかったわぁ………なんせ下着ん中に入ってる紙をみるとか、ヤバすぎるやろ。あ、それとマグナさんの尻触ってみたけど、感触やばいな。もしかしたら体売った方が平和に暮らせるんちゃうん?』


木の板越しから、あの男の声が聞こえてくる。どう言う仕組みかは知らないが、特殊な方法でもしているのだろう。


「そんなのはどうでも良い。俺に話したいことは何だ?」


自然と俺の口調はいつも通りになっていた。何故だか知らないが、多分安心しているのかもしれない。


『じゃあまずは、復讐しましょっか。ソロモンはどんな手を使ってでも世界の派遣を握ろうとしてる。これは知ってるやんな?』


「知っている。だからなんだ?」


『じゃあ、単刀直入に言いますわ。僕はソロモンのやり方が気に入らんねん』


「…どう言うことだ?」


『言葉のまんまですわ。僕はソロモンのやり方が気に入らないんです。なら、どないするかわかりますか?』


「………まさかだが…裏切るって言うのか?」


『ご名答。けど、僕はそんなすぐに裏切るようなことはせえへんで。アイツの思い通りに動いた後、ヤツを玉座から引き摺り下ろす』


まさか本当にいるなんてな…手先になったように見せて裏切る。

まるで小説の中にいるようなヤツだな。


「お前がそうするって言うのはわかった。でもそれをしてどうなる?」


『マグナさんはわかっとらんの。どうなるかっていったら簡単やんけ。僕が次のソロモンになる。そんで、世界を平和に導く』


「ほう……なら、その時は俺と共闘できるかもな」


『マグナさんも目指しとんのか。やったらそん時に考えさせてもらわ』


「そうしてくれ。それと、この木の板はどうしたら良いんだ?」


『残しといてください。僕の連絡があるかもしれへんしね』


そう言うと、電話…みたいなものが切れた。俺はポケットの中に木の板をねじ込んだ。

さてと、ここからどうするべきかだな。

この国の王に状況を話すか?いやバカだな。

そんなこと言って信じるような王がいるか?

絶対に居ない。断言出来る。

なら、どうするべきだ?

王の側近…といえばおかしいが、関係しているヤツ。城の警備している人に聞くとか、関係を持っている貴族とか、そんな感じだ。

じゃあ、どう近く?

理由を述べて素直に聞いてくれるか?

居るわけがない。

それどころか頭がおかしい奴と思われてもおかしくない。

…本当に…本ッッッッッ当にやりたくないが!

………アレしかないな。

************************

俺が訪れたのはちょっとした雑貨屋さんみたいな店だ。

ポーションとかインテリアの置物や本などと、とにかく色々なものが置かれている。

一見普通の雑貨屋みたいだが、実はこの店にはちょっとした秘密がある。

それは店員に話しかけることだ。

けど、普通に話しかけても何も無い。

だからこう言うのだ。

俺は店に入ると真っ先にカウンターに向かった。

そして俺はカウンターの前に立つと、虎のような耳を生やした男の店員に向けて、小さな声でこう言った。


「情報お一つおいくらですか?」


店員は横目で俺を見たあと、右手の人差し指を立ててから2回ほど折り曲げた。

付いて来いと言う事だろう。

俺はその店員の後をついていった。

案内されたのはお店の控え室見たいなところだ。

部屋の中には大きめの本棚が置いてあり、部屋の中心には木でできた長机と、それを挟むように椅子が二つ置かれていた。

壁紙や床はかなり綺麗だが、どこか薄暗く感じてしまう。

やはり窓がないからだろう。

店員は椅子の片方に座ると、俺を椅子に座らせるように促した。

指示通りに俺も椅子に座る。

男はしばらく俺を見つめた後、口を開いた。


「どうしてアンタみたいなお嬢が俺の存在を知ったかはしらねぇが………どんな情報が欲しい?」


正解みたいだな。やっぱすげーよ、『全てを知る者』はさ。

俺は男に向けて言った。


「この国の王に繋がっている人物とその人数。それからそれらの人物の中で地下クラブに行く人物を教えてくれませんか?」


「大層なものを知りたいんだな。金でも取るのか?」


「金はとらないわよ。ただその人たちから情報をお聞きするだけです」


「………まぁ話してやる。だがまずは金だ。この手の情報はかなり高いぞ。金貨二十枚で、話してやっても構わねぇが」


「そうですか。ではコレを」


俺は胸元から小さな袋を出した。

その袋はかなりの重さがあり、机の上に置いた時には、金属が擦れ合う音が聞こえてくる。


「金貨を何十枚か入れています。そこから四十枚ほどお取りください」


男はしばらく袋の中を覗くと、その袋を自分のズボンのポケットにしまい込んだ。


「釣りは後で返そう。さて、話すとしよう。一回しか言わないぞ」


男はそう言うと、少し間を空けてから口を開いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ