表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/60

ゴスロリとナンパと

オクルスに服を選んでもらった。

予想していたのは暗い色をしたゴスロリのような服。

で、結論だけ言うと予想は的中した。

ヒラヒラしたのがいっぱい付いた服や、メイド服を魔改造したような服。スカートがクラゲみたいに膨れたまま固定されてる服など、とにかく多過ぎた。

それでいまの俺は、全部黒っぽい色をしたタイプのゴスロリに身を包み、彼女に髪を整えてもらっている。

髪が長過ぎたので切られたり、くしを通さたり、取り敢えず色々とされ、髪の長さは肩甲骨ぐらいになった。


「容姿はこれで十分でしょう。あとは獣耳をどう生やすかですね」


「カチューシャは付けないんだよな?」


「付けるべきかもしれませんが、今の服では必要ありません。これは私個人の理由ですが、耳を生やすのであればない方が美しく見えます」


流石ゴスロリを着ているだけある。

コーディネートが完璧だな。

俺はそんなことを思いながら、獣耳を生やした。

狼っぽいやつだ。


「………色は変えれますか?」


「色?わかんねぇけど…」


「出来れば黒に近い灰色にお願いします」


とまぁ、毛色も変えたりして整えた。

準備は万全だ。

俺はオクルスに感謝した後、テレポートをして森のところへ移動した。

右の方に曲がれば街に続く道がある。

さぁ、ここからは単独行動だ。

ミスをカバーしてくれる仲間もいないぞ。

そして俺は、森の中から道のところへ出た。その時に今更なことを思い出した。

口調はどうすればいいのだろう?



数時間後、街に着いた。

けど、問題が生じた。


「お嬢ちゃん可愛い服着てるなぁ。どうよ?俺と遊ばねーか?」


ナンパされているのである。しかも同族(であろう)同じ狼耳を生やした男だ。タチが悪い。

そもそも人間相手なら気絶させて顔を変えればトラブルなんて秒で済む。

けど今回の相手は亜人だ。アイツらは動物とかと同じで嗅覚に優れてる。

つまりは顔を変えても臭いを変えなければ永遠に追い回されるということだ。

さて、どうする………


「あらぁ、なんかえらいことなっとんなぁ」


いきなり後ろから関西弁っぽい言葉が聞こえてきた。

ナンパを仕掛けてきている狼耳の男の後ろに、男が立っていた。

肩まで伸びている黒と白が交互に混ざった髪に、青色の目の下にクマが出来ている顔。そしてダボダボの灰色の上着の上に、胸や肘などと言った必要箇所を守る鎧、いわゆるライトアーマーをつけていた。そのライトアーマーは傷だらけだった。

歴戦の人物と捉えることもできれば、不衛生な人とも捉えることができる。


「………なんだおまえ。人間にしか見えねぇが…」


狼耳の男が長い髪の男に話しかけた。


「酷いなぁ。僕はかなーりの有名人やねんけどなぁ。まぁこの姿じゃアレか………しゃーない、自己紹介するか」


長い髪の男はそう言うと、ポケットの中に手を突っ込んだ。しばらく手を動かした後、男は小さなバッジを取り出した。

ちょうど人差し指と親指で挟めるような、小さなバッジだ。

なんなんだ、このバッジ?

ヤギの頭蓋骨に十字架?

そう思ってると長い髪の男が口を開いた。


「今回の件を聞きつけ、『ソロモン七十二柱』から派遣されました。七十二の中の四十一、フォカロルっちゅうもんです」


「『ソロモン七十二柱』だぁ?そんなもん知るかよ。それで、テメェはなんのためにここに居るんだ?」


「あらら知らんの?そりゃあ意外やなぁ。みんな知ってるって思ってたんやけどな」


「知ったことか。つーかてめぇ邪魔だな…殺してやろうか?」


「そんなセリフは、自分が勝てるって確信持ってからの方が良いで?」


「はっ、何無駄口叩いてやが」

狼耳の男の言葉がいきなり途切れた。

男の口から上の部分がスッパリと切られているのだ。


「僕が得意なのは水。水の勢いを舐めたら死ぬで?」


長い髪の男の右手には水で出来た刃を握っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ