疑問
襲撃が来るまで残り2日
ユリンに危なくなったら逃げる様に言われた日の夜、トレイスから聞いていた襲撃の予定を振り返っていた。
やつから聞いた話だと、襲撃はこうなっている。
まず、部下のゴブリンたちを使い人間たちの体力を消耗、良ければ一人でも数を減らしていく。
次に、20体いるゴブリン・ロードを送り込み、更に削っていく。
この時点でかなりの数を削れていると言う。
最後は自ら行き、残りの人間を殲滅したのち、制圧する。
ここまで聞けばかなり簡単な作戦になっている。
だが…………おかしい……
明らかに出来過ぎている。
それどころか、『簡単すぎる』
『簡単すぎる』……と言うのは、襲撃に対する用意があまりにも楽になってしまう。
本来ならば、何が起きるかわからないことを想定して、用意を万全にしておかなければならない。
だが、回復薬を多く用意しておけば済んでしまいそうに思ってしまう。
でもそれは、俺が全てを知っているからではない。
なんというか………わかりやすくて、典型的だ。
弱いものが出て、だんだんと強くなっていき、最後に一番強いものが出る………
まるでゲームのボスとの対決する時みたいだ。
ゲーム………ゲーム………なんでこうも引っかかるんだ?
いや、今は悩んでる暇は無いな。
とりあえず、明日は用意だ。
回復薬などを大量に買い集めて、襲撃のある日に冒険者全員に渡しておく。
そうもしなければ、今回の防衛は失敗するかもしれない。
これは俺の予想だ。
でも、実際にそうなった時は、シナリオが崩れてしまう。
翌日、俺はユリンと共に付近の道具屋に行き、買えるだけの回復薬を買っていた。
「どうしてクロヤは、そんなに回復薬を買っているんですか?そこまで買う必要はないと思いますが……」
たしかに疑問に思われてしまう。
いきなりこれ程回復薬を買い込んでいるからな。
「必要かもしれないだろ?『備えあれば憂いなし』って言うからな」
「備えあれば………何ですか?」
「『備えあれば憂いなし』用意があればもしもの時に役に立つって事だ」
「へぇ…そんな言葉があるんですね…」
ユリンは感心していた。
「そんなことより、まずは回復薬を買っておくぞ」
「あ、はい」
ユリンはそう言うと、別の道具屋へ向かった。
────襲撃の日は、明日だ。
どうも五里川です。
今回はいつもの時と違い、かなり短くなっています。
長いものと思っていた方はごめんなさい。
ですが次話は、展開が変わったり変わらなかったり。
とまぁそんな感じです。
それと今更ですけど次の年号は令和ですね。
あまりにも意外でした。
それと気づいたことですが、令和の令を平成の平に変えると、平和になるんです。
知ってる方っていますか?
今回はこんな感じですね。
あとがきでは無い様なあとがきでした。
ではまた次のあとがきでお会いしましょう。
五里川でした。




