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悲劇の少女

壁の調査を終えた後、馬を走らせて帰る途中に一匹のゴブリンを見つけました。

本来ゴブリンは東に居るのでここに来ることはないのですが……

…気になりますね

そんな事を思いながらゴブリンを見ていると、何かを感じたのか逃げるように森の奥に消えて行きました。

………今の感じは人間を見た時の行動ではないですね…

簡単に言うとしたら…何かに怯えていたように感じます…

なにがあったんでしょうか………


ゴブリンを見かけた後、モンスターに遭遇する事無く、無事に街の近くまで帰ってこれました。

空にあった太陽は森の中へと入っていき、木々は日の光によって赤く照らされていました。

綺麗な景色なのでこのまま見ておきたいですが、まだクエストが終わっていないので、報告しないといけませんね。

私は馬を再び走らせた後、街に向かいました。


ギルドに今回の件の報告を終え、報酬金を受け取り、無事にクエストをクリアしました。

外に出た頃には、外は真っ暗になっていました。

この時間だと、今頃あの人は酒場で飲んでますね。

その姿を想像してみると、ちょっとだけ笑えてきます。

それと、あの人の名前も聞くんですよね……どんな名前なんでしょうか…

そうこう考えてる内にいつもの酒場の前に着きました。

いつも通りの騒がしい声にいつも通りのお酒の匂い……

こう思ってみると、無事に戻ってこれたと思ってしまいますね。

酒場に入ると、いつも通りの光景が広がっていました。


「ん?ユリンか。どうしたんだ?また酒か?」


カウンターの向こう側に立っていた店主のビルが話しかけてきました。


「酒ですよ。けど、今日もあの人とですけどね」


私は少し笑みを浮かべながら答えました。


「お前が笑みを浮かべるとか思ってもなかったな………」


「喧嘩売ってますか?今の私なら喜んで買いますよ?」


私は黒笑を浮かべて答えた後、階段を登り自分が泊まっている部屋に入りました。

部屋に一つしかない窓は開いていて、夜風が吹き、カーテンは揺れていました。

その窓の付近には、黒いレインコートに黒い長ズボン、黒い服に黒い胸部の装甲と、黒一色でまとめられた人物が立っていました。

顔はレインコートのフードで隠れているため、どのような顔立ちをしているのかわかりませんでした。


「*********だな」


目の前の人物が誰かの名前を言っていましたが、風邪の音でかき消されていました。

でも何回も見た口の動きでおおよそなにを言っているかわかります。


「…………旧名で呼ばれるのは五ヶ月ぶりですね…うまく誤魔化していたつもりだったんですが……」


ハァっとため息を一つした私は、目の前の人物に問いました。


「……目的はなんですか?」


その質問を聞いた人物は、顔の表情を変えないままだと淡々と答えました。


「あなたのお父様のご命令だ…お前を始末する」


目の前の人物は、右の袖口から黒い短剣を取り出すと、それを握りしめて、私に飛び掛かって───────

************************

しばらく歩き続けて、廃墟からいつも通りの街に変わった。

この時間帯の大通りになると、昼間のようにガヤガヤとした雰囲気ではなくなり、静かになる。

といっても、酒場は昼間のようにうるさいんだけどな…

って、アレ?何か忘れてる気が……

………そうだ、この状態での名前だ……

どうしよう、考えてなかったんだよなぁ………

ベースになるやつも無いし……

だからと言って漢字使うのもな……

まぁ、明日で良いか

酒で酔ってたらなんかできるだろ

そんなこと考えながら歩いていると、ビルがやっている酒場に着いた。

なにも考えずに中に入り、カウンターの内側にいるビルに話しかけた。


「いつも通りみたいだな、ビル」


ちなみに今の俺は仮面も無く、長髪ではない。

多分昨日の酒場で酔っている内に何かしたんだろう。


「なんだお前か、お目当てのユリンなら30分くらい前に来たぞ」


「お目当てのじゃねぇよ」


そんな感じのやり取りをした後、階段を登り、ユリンと泊まっている部屋に向かった。

ノックしてから入ろうと思ったが、いきなり入ってみるのも面白そうなので、何も言わずにドアを開けた。

───部屋の中には誰もいなかった。

いや、いた形跡はあった。

もっと詳しく言うと何かあった。

一番わかりやすいものを選ぶなら───誰かの血痕

血痕が付き始めている場所は窓の近くに落ちている。

と言っても、その血痕は一滴一滴落ちたような跡やつだ。


(全てを知る者、この血痕が誰のものか教えろ)


『現在、この血痕の血液と照合出来る人物、もしくは生物を検索しています…………発見できました。この血痕と一致した血液を所持した人物の名は、ユリティルス・リレイ・クレインです』


(聞いたことない名前だな……俺の知り合いか?)


『知り合いですね。あなたと活動している時の名は、ユリンです』


…………うん?いま何処かで聞いた事がある名前がしたんだが……

いや、聞き間違えじゃないな。

『全てを知る者』は名前の通り全てを知っている。

いまこの場所で起こっている事全てだ。

……嘘を付くはずがない。


(………そのユリティルスの詳細を調べてくれ)


『現在検索中です……詳細がわかりました。彼女は、クレインと呼ばれる貴族の家に、長女として20年前に産まれました。何不自由もなく、時には自分の領地内にいる市民の手助けをしたりしていました』


(いい貴族………だったんだな……)


『はい、ですが変化が起きたのは三年前でした。クレイン男爵は自分の補佐官の者が入れたワインを飲んだ後、もがき苦しんだのち、気絶しました。彼が目を覚ました後、彼は精神崩壊状態になり、何もできない体になってしまいました。実はこの事件の犯人は、クレイン男爵の補佐官でした。その領地の中で、男爵の次に高い階級を持っていたのはその補佐官だった為、クレインらの一族が全て滅んだの後は、補佐官である彼らがその領地を自分のものにする事が約束されていました。何年も関係は続いていましたが、やがて補佐官の血族の中から、良からぬ企みを考えた人物がおり、この事件に発展しました。のちに補佐官は、「お父様のご命令だ」をクレイン家の者に言い、次々と殺害していきました。彼らは、約三ヶ月でユリティルス以外のクレイン家の者を殺害しました。その後、自分もいつか殺されてしまうと誘ったユリティルスは、領地から逃亡し、今に至っているのです』


己の利益のために長らく従っていた主人を殺すなんてな………

自分が大好きだった父親は精神崩壊し、自分の家族を次々と殺されていく……異世界に来る前の俺だったら、うつ病になってたかも知れないな……

この問題には俺は関係ないけど、ユリンは俺の大切な仲間だ。

たとえその名前が偽名だろうが関係ない。


(………ユリンの血痕を、『ビジョン』を使って俺だけに見えるようにしてくれ)


『可能と言えば可能ですが、時間がかかります。スケルトン状態になり、飛行して捜索した方が早いと思いますが?』


(なんだ……そんなことか……アイツはそんなに弱くないから大丈夫だ。それに、俺は全速力でユリンを探すからな)


『………完了しました。これより視覚可能にします』


『全てを知る者』がそう言うと、目の前にホログラムが現れた。

何分前なのかの詳細も分かっている。

俺は窓のふちに足をかけると、そのまま蹴り、夜の街へと飛び出した。

遅れてしまいましたすいません五里川です。

多分一週間ほどサボっていたと思いますごめんなさい。

色々とあったので遅れてしまいました許してください

………またあとがきじゃなくなりましたね…

こんな調子ですが頑張ろうと思います。

五里川でした。

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