表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/60

ペルグランデ・トレイスとマグナ・モルス・ルーナーティクス

馬を走らせて約一時間ほど経った。

森を歩いていると、いつも思うことがある。

それは、もしかして自分は、迷っているのかもしれない。って。

えっ?何を言っているんだって?

これにはちゃんとした理由がある。

想像してほしい。

今、森の中にいます。

歩いても歩いても変わらない景色…

それを見てどう思いますか?

………迷子になったって思うじゃん…

いやだってそうでしょ⁉︎

スマホも無い、ドローンも無い、自分の位置がわかる地図も無ければ、地図という存在すらない。

…迷子じゃん!

あ、違うか。迷子になってるかもしれないじゃん!

頼むよー。無事に着いてくれよー………

そんなことを思っていたらいきなり森林が無くなった。

あるのは切り株のみだった。

切れ口は結構雑だな。

人間だとノコギリとか使って切るから、切れ口は綺麗なのに、明らかに叩き切った。という感じだった。

ということは、洞窟に近づいてるって事だな。

「会うのが楽しみだな…トレイス…」

俺はそう呟くと、馬を走らせた。


そのまま馬をすすめていると洞窟の入り口があった。

大きさは、6メートルほどだった。

かなりの大きさだな。

大きさも気になるけど、頭の方も気になるな。

そんなことを思いながら、俺は召喚魔法を使ってスケルトンナイトを召喚し、スケルトンホースを守らせるようにした。

これで馬がバラされる事は無くなったな。

さて、うまく話が通じるといいな。

自分の右手に持っている『スカルクラッシャー』を肩に担ぐと、洞窟の中へと入って行った。

この大剣は俺が一から考えて作った武器だ。

まぁ、作ると言っても『形状変化』と『形質変化』を使っただけなんだけどな。

刃は両方についていて、先端にいくにつれて細くなっている。刃と連結している鍔は一般的な横に一直線に伸びているものではなく、上から見れば横長いひし形になっていて、正面から見ると横が長く、縦が低い六角形で、その中には骨の彫刻が入れられている。

握る場所は骨になっていて、握っている手を守るように、4本の指の先には、鎌の形をしたナックルガードがつけられている。あとこの鎌は一応肉とか切れる。

簡単に言えば中二病感満載な大剣だ。

………なんか恥ずかしくなってきたな…


少しばかり歩いていると、入り口を見張っているゴブリンを見つけた。

「オイ、ソコノオマエ。スケルトンゴトキガコンナトコロデナニヲシテイル?」

えーっと、どうやら俺は下に見られてるみたいだな…

まぁ確かにわかるよ。スケルトンは脆いし、アンデットだからねー

だが、今はそんなことを考えているところではないな。

「ジャイアントゴブリンのトレイスに会いたいんだが、どこにいるんだ?」

と、俺はゴブリンを睨みながら言った。

するとゴブリンは、身震いしながら、

「す、スグニゴアンナイシマ」

と言った。

本能的にヤバい奴ってなったんだろう。

だが、問題はトレイスだ。

話が通じる奴だといいんだがな…


見張りのゴブリンに案内されて、俺はジャイアントゴブリンのトレイスに会った。

トレイスは、木で作られた玉座に座っていた。

形は結構雑だが、なかなかの玉座だと思うな。

「てめぇか、ノコノコと俺の住処に入って来たのは。」

トレイスは俺に話しかけて来た。

実のところ、俺の方が強い。

ならば、強い者らしく堂々としないとな。

「あぁそうだ。少し、お前と話がしたいのでな」

うん。こんな感じだ。

上手くいったら、面倒ごとも避けそうだし、このまま要件を言おう。

話したいことなんだが…っと言いかけた俺は、トレイスの言葉で遮られた。

「おっと、要件を話す前にまず名前から言わないといけないだろ?俺はペルグランデ・トレイスだ。お前の名前はなんだ?」

えっ?名前?

あっ………

やっべ!要件だけ言って上手くいって想定してたから名前考えてなかった!

そうか…名前かぁ………

えっと…なんかすごい人っぽくなりたいから…偉大なる人だろ…確かラテン語で……マグナだったっけ?…

スケルトンは死体だろ。死体だから…死で……死はラテン語で……モルス…

理由はどうでも良いけど、狂気っぽい感じで行くから……ルーナーティクス………

マグナ・モルス・ルーナーティクス…

うん…これで行くか。

「確かにそうだな。俺の名は、マグナ・モルス・ルーナーティクス。そうだな…マグナとでも呼んでくれ。」

「マグナか…良い名前じゃないか」

「それは有難い。と言いたいところだが、早速要件を言わせてもらおう。近くの街を襲撃して欲しい。後々邪魔になってしま」

「おいおい、なに上から目線なんだ?お願いする時は敬語だろう?」

やはり下に見られていたな……

「やはり下に見られていたか…」

俺は担いでいる『スカルクラッシャー』を肩に2回ほど叩くと、

「友好的に行きたかったのだが………力尽くで従わせないといけないか?」

と言った。

やっぱり頭はダメみたいだな。

友好的に無理なら力で。

あまりやりたくなかったけど、コイツがその気なら俺もそうさせてもらう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ