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神魔族になりました  作者: りんぬごろごろ
幼年期編
37/44

帰宅


「どうだった?面白かったか?」

気づくと父さんが心配そうな目でこっちを見てた


さっきのは、はしゃがなかっただけだったけどこの無言は違う

面白くなかったわけじゃなくて


カッコ良すぎて何にも言えない方の無言だ


今までの父さんの印象って、怖い顔してるけど優しくて大食いくらいしか感じてなかったけど、今日で一気に印象が変わったよ


「すごいー!おとーさんあんなおっきーひといっぱつでたおしちゃった!」


「うん!かっこよかった!」


「そ、そうか?いやぁ、あんなのいつもだけどなぁ」


照れてる

めっちゃ照れてるよ


普通の人が見たらまぬけな獲物を狙う野獣の顔にしか見えないだろうけど僕はわかるよ

うん、大丈夫


「ねー!さっきのどーやったの?」


確かにあの圧倒的な体格差のある大男をどうやって吹き飛ばしたのか気になる

こんな世界だから魔法で何かやったのかなぁ?


「ん?あぁ、あれはなー、ちょっと見てろ」


そういって地面に向けて拳を振るう

が、もちろん立ってるので拳は届かない


なんだ?


と思った瞬間、ボコッ、と地面が弾けた


「これはな、闘気、という技で気を飛ばすんだ、って言ってもわからないか。

2人は鬼の血が入ってるから大きくなったら使えるようになるだろ」


「ほんとに!やったぁー!」

リアがはしゃいでる隣で僕ははしゃげなかった


今の闘気とかいう技は一切魔力を使ってなかった

自惚れるつもりは無いけれど僕はこの2年で魔力を感知することは出来るようになっている


この世界でのありえない現象は全て魔力が使われていた

家の照明や、空飛ぶ箱や、透明になる壁は全部そうだ


魔力以外の不思議能力があるだとっ!?


言いたいことはこれ一言に尽きる

これは帰ったらラエルさんに教えてもらうしかないな



手を繋いでらんらんしながら階段を上がるとやっぱりファイラは寝てた

寝る子は育つって言うからね

きっと将来はビックになるよ

え?身長の話じゃないよもちろんおっぱ


「今日の夜ご飯は豪華だぞぉ。楽しみだな」


「たのしみぃー!」



因みに今年も美味しいケーキが出たが殆どリアに食べられた

おのれ胃袋、もっと大きくなれ






一週間に一回とか誰がいったんだろ

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