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神魔族になりました  作者: りんぬごろごろ
幼年期編
36/44

一撃

新年開けました



「さて、帰るか」


「うん」


「えー、もー帰るの~」


父さんに手を繋がれながら帰る

今日は有意義な1日だったなー

できれば魔法を使っていた所もよってみたいけど今日はもう遅いから今度にしよ


リアはまだドラゴンに興奮してるのか父さんに色々言ってる

支離滅裂だけどどれだけ興奮してるのかは伝わってくる


父さんも何言ってるかほどんどわかんないだろーに相づちを打ててる

社会性も抜群かよ


「リュウは今日あんまり楽しくなかったか?」


僕がなんも話さないで歩いてたからかそうきいてきた

僕的には面白いものが見れたから満足だしまだ行ってないところあるからまた来たいんだけど

この口足らずな口でどー言うかな


ウオオォォオッ!

と聞こえてきた


聞こえてきた方向は最初に見たコロシアムみたいなところ


そういえばあそこも見てなかったな~

今度来たときにはあそこを一番に見よう


「隊長っ!いや、アトロウス!今からお前に隊長の座をかけて勝負を挑む!」

チラ見しながら帰ろうと思っていた矢先コロシアムからそんな言葉が聞こえた


コロシアムには大勢の観客とステージに立っている3メートルはあるだろう大男と、そいつに踏まれている狼人間みたいなやつ


あいつらはいったいなんなんだろう?隊長って読んでたってことはここの人なんだろうけど

てか父さんの名前アトロウスっていうのか

初めてしった


あいつらは?って聞こうと思ったんだけど、父さんの顔を見たらそんな気は失せた

何故かというと、見たことないような恐ろしい笑い方をしていたからだ


今までこんな怖い顔を見たことはない

どうしてこんな顔してるんだ

怖い


初めて恐怖を抱いた


僕の視線に気づいたのか慌てながらもとの顔に戻った


「ごめんな、ちょっと待ってて。後、大丈夫だったら良く見ててごらん。面白いものが見れるから」

いつもの優しい(家族補正)に戻ってそう言って父さんはコロシアムまでジャンプした



それと同時に観客から歓声が上がる

すごい熱気だ

こっちまで感化されそう


「お前、負けたらどうなるかわかっているんだろうなぁ?」

いつもは聞かない少し乱暴な言い方で相手に言う


ここまで声が聞こえるってことは何かの魔法を使っているのかな?


「あぁ、1週間地獄コースだろ?負けなければ良い話さ」


「ほぉ、少しは腕をあげたんだろうな?前みたいに一瞬でやられちゃつまらないぜ」


「はっ、俺はもう27層までいけるんだぜ?そっちこそ油断してたら死ぬぜ?」


話し合いはもう良いとばかりに2人は構える


「ねぇ、おとーさんだいじょーぶだよね?」

リアが心配するように聞いてきた


「うん、だいじょーぶだよきっと」

咄嗟にこう言ったけど元の世界だったら絶望的だ

父さんの体は逞しく筋肉もりもりだけどそれは人の範疇だ

相手の大男は身長差も多くあるし筋肉がその身長をもう一回り大きく見せさせる

あんなのに勝てるのか?


「準備は良いかっ!?」

いつの間にか審判役が近くにいた


すぅー、と大きく審判が息を吸った


「始めぇ!」


一瞬だった

気が付いたら父さんは大男の下にいて腕を上に振り上げたアッパーみたいな体制でとまっていた


大男は大きく上に飛んでいき、観客席に突っ込んだ


一瞬遅れて大きな歓声






「か、かっけぇ」

気づいたらそんな言葉が口から出ていた


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