表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神魔族になりました  作者: りんぬごろごろ
幼年期編
33/44

第一訓練場


「だいいちくんれんじょー?」

こんなに広いのに訓練場?


「あぁ、訓練場と言うのは訓練をする場所だ。いや、そもそも訓練がわからないか。簡単に言うと訓練というのは何かをするために頑張ることだ。ここでは戦いの訓練をする」


へー、そんなところで働いてたのか

でも戦いの訓練ってことは何かと戦うことが前提ってことだよね

地球では人間同士だけどこっちではモンスターかな?

ゴブリンとかそういうやつが真っ先に思い付くけど


でもここの町?世界?の人は守護神の加護で攻撃って効かないんじゃなかったっけ?


「なにとたたかうの?」

難しいことはまだいいや

そのうちわかるでしょう


「そうだな。大体はドラゴンだな。稀に邪神。後殆ど戦いにはならないがギガントとかだな」


あれー?僕の耳がおかしくなかったら凄く強い名前が出てきたんだけどなー

この世界のドラゴンってあんまり強くないのかなー?邪神って稀にでも出てきちゃダメなやつだと思うなー

ギガントは巨人っぽいやつだと思うけどもしかしたら違うかもしれないからなんとも


「ドラゴンってえほんにでてくるやつ!?」

あぁ、リアが興奮しちゃったよ


「そうだ。そのドラゴンだぞ」


「みたいみたい!みせてー!」

もうこうなったリアは誰にも止められない


「そうか。でもリアにはまだちょっと危ないからもう少し大きくなったらな」


「やだやだ!みたいー!みたいー!いますぐみたいー!」

僕もーしらないからね

絵本好きのリアの前でそんなことを言うなんて、父さんもまだまだだな

ここに興味の欠片すらなかったのにドラゴンって言葉を聞いただけでこうなるリアもリアだけど


「うーん、でもな、危ないから」


「まぁまぁ隊長、壁の中からなら大丈夫っすよ」

気のきけるチャラ男がここにおった


「そうか、そうだな。じゃあリア、少しだけだそ?」


「うん!わかった!おじちゃんありがとー!」


「あはは、どうもっす。あとおじちゃんじゃなくてお兄さんかお兄ちゃんで」

こいつどんだけ呼ばれたいんだよ

まさかロリコン?そうなら潰さねば



中にどんどん入って行くけどどうみても訓練場には見えない

たまに人とすれ違うけどチャラ男みたいに装備を着けてる人はいないし

ちゃんと挨拶はしてくれるけど


町の中に村ってのもおかしいからなー

でもこの大きさは村だろ

普通の木製の家があるだけだし訓練と言えるものは今のところ入口の監視所みたいな所だけだぞ


「ねぇ、ここほんとーにたたかうところなの?」

さすがに心配になったので聞いてみた


「少し紛らわしかったか。ここは住む所でこの下に訓練する所があるんだ」

どうりで家しか見つからないわけだ

安心した



5分位歩くと木の囲いで囲まれてる下へ続く階段と入口の両脇に立ってる兵士がいた


「ご苦労」

びしっと敬礼を兵士がする


「隊長、今日は有給をお取りのはずですが、何か問題がありましたでしょうか?」

良かった、チャラいのはこいつだけみたいだ

皆チャラかったらどうしようかと


「あぁ、子供たちの職場見学、というところだな」


「そうでしたか。隊長なら問題はないと思いますが、一応気を付けてください」


「もちろんだ」


手短に挨拶を済ませて中に入る


「あっ、私はファイラが寝ちゃったから待ってますね」


「じゃあ私も待ってるわ」

母親2人と眠り娘は待機だそう


「リュウは来るでいいのか?嫌ならこなくても大丈夫だそ?」


「ううん、いっしょにいく」

もちろんいくだろ

転生してから初めてのモンスターだ

まぁ一番の理由はドラゴンが弱いみたいな言い方のよな気がして気になるからなんだけど


「よし、行くぞ」

と、僕とリアの手を繋ぎながら歩いていく

こういうちょっとした気遣いとか、顔に似合わない優しいところとかに母さんも惚れたんだろうな




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ