男の子?
目が覚めると凶悪な顔が目の前にいた
な、なにこの顔、いままで見てきたなかでいちばん恐い顔してる。ち、ちびりそう
震えているとしてると凶悪な顔が声を出した
「うーん、まったく泣かないたりしないな。大丈夫なのか?」
うわ~、いい声してるわこの人。いや、人じゃないよこの人。角生えてるわ。なんか凄く禍々しい角が1本生えてる
黒い髪で褐色の肌、筋肉けっこうムキムキだなこの人。黒いシャツに黒いコートを羽織っている
顔は凶悪だがよーく見るとイケメン
「あなた、また泣く前提で話してますよ。あなたは優しいのですからもうちょっと自信を持ってください」
声の方を見ると女神がいた
あの自称神なんかどうでもよく見えるほど可愛い
いや、美しい、とても神秘的だ
白金のような、白と金が混ざったような美しい色の髪に白い肌。よく見ると程よい位の筋肉が服の上からうっすらと見える。そしてラノベとかでいう聖職者のような露出が薄い服を着ている
「やめてくれ。自分が凶悪な事くらい自分がよく知っている。顔も心もな」
「でも私はその凶悪な顔や心が好きになったんですよ、あなた」
あ、凶悪な人がめっちゃ照れてる
これはラブラブ、いや尻に敷かれてるな。ちょっとの会話でわかる
微笑しながらそういう女神はこの凶悪顔が好きみたいだ
物好きな人もいたもんだね。まあ人は性格ってよく言うけど
「ねーねー、わたしもみたいー!みせてー!」
何か凶悪顔の足下から元気な声がする
下を見ると黒色の髪に黒目、ツインテールでちょっと目付きのきつい幼女がいた
誰だこのこ?もしかして姉?
てかここどこ?
僕転生してきたんだよね?
んで今ここ
………
……
…
僕この二人の子供!?
いや、まて、早まるな、まだ決まっていない
母親があの女神なら良いが父親があの凶悪顔だったらまずいよ。何がまずいって僕の顔がまずくなる。さすがにあんなに凶悪な顔にはなりたくないぞ
鬼とかは格好いいから別に良いけどこんな凶悪顔はちょっと
グルグルグル~
………
……
…
ぼくのお腹の音ですテヘッ
やばい、お腹へったどうしよう
「あら、お腹が空いたのね、お乳をあげなくちゃ」
やっぱりこの女神が母親か!?
「あぁ、俺は一度出ている。リアも行くよ」
「えぇー、まだみたい~」
そういって凶悪顔は幼女を連れてでていった
いまさらだがここめっちゃ豪華そうなところなんだけど
もしかして王族ルートとかかな?
「はーい、ママのおっぱいですよ~いっぱいのんで大きくなりましょうねー」
女神の乳房が露になる
美しいの一言だ、この人めっちゃ巨乳だし
おそらく前世では魔法使いだったであろう僕がこれにしゃぶりついて良いのだろうか
でも、この人はおそらく母親なわけだしいいんじゃないのか?
そんなことを思っているうちに美しい乳は近づいてくる
ひゃぁ!が、我慢できねぇ!
僕は乳房にしゃぶりつき
そして意識がなくなった
はっ!乳は!?おっぱいは!?僕のおっぱいは!?
あれ?夢?だったのか?
てかここどこ?
昨日?寝てしまう前の所と場所は違うな
一つ一つの物が高価な物なのはわかるんだけど、タンス、ベビーベットっぽいもの、上からぶら下がっている電球ではないけど何か薄暗く光ってるもの、本棚くらいしかない
今寝っころがっている所はベビーベットっぽいもの
お腹の減りは収まっているから飲みながら寝たのかな
さて、寝たせいか頭がすっきりしている。転生したはいいけどこれから何をしようか。寝てるだけじゃつまらないし
周りに人はいなさそう
子供を一人にするとか正気かよ
「お坊っちゃま、お目覚めになりましたか」
部屋の隅から声がした
びっくりしたぁー、影薄すぎない?
ゆっくり隅の方を見る
見てみるとエルフがいた
エルフ耳きたぁぁぁぁぁ
生もんのエルフや!やべー興奮がやべー
「おー!おーぁー、あ?」
おー、興奮のあまり勝手に声が出ちゃった
「どういたしましたか?」
緑色の髪に外にあまり出ていなさそうな白い肌、でるとこでてる良いスタイルだ
そしてメイド服っ!すばらしいね、無機質な目さえなければ
なんていうか、感情がないって感じの目だね、でもそこも萌えるね。後すごい棒読み
「あーぁー」
おっと、また興奮のあまり声が
「どうしたんでしょうか?お坊っちゃまのお母上様はお坊っちゃまの弟か妹を作りに行かれましたが」
もう!?多分生まれて間もないと思うんだけどもう子作りしてんの!?早すぎない!?
まーどっからどーみてもラブラブな雰囲気だったけれども
てかあの二人から生まれた僕がどういう顔になっているのか見てみたい。まだ赤ちゃんだからまるいだろうけど
鏡とかないかな
あった、部屋の隅にあった
めっちゃ豪華な鏡があった
「あー!あーぁー」
鏡を指差しながら叫ぶ
「鏡を見たいのですか?わかりました」
そういってエルフさんは鏡を持ってきてくれた
そこに映っていたのは
まだ生えきってない白が強い灰色の髪に、柔和な目尻で黒い目の
美幼女?がそこにいた