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神魔族になりました  作者: りんぬごろごろ
幼年期編
25/44

防御魔法①


さて、この日がやって来てしまった

僕の目の前にはラエルさん

手には分厚い本を何冊も抱えている


珍しく笑っているラエルさんは可愛いが、今日ばかりは恐ろしいとおもってしまった

昨日でわかったことだが、この人スパルタなんだよな





「では始めます。お坊っちゃま、昨日言ったことは覚えておりますか?」


「うん、えっと、まりょくのこかつはちーがなくなっちゃうのとおなじだからあぶないってことだよね?」

要約すると昨日の話はこんな感じ

本当はもっと長いが


「まぁ、そんな感じでいいでしょう」

すごく何かを言いたげな顔をしているが全部を話すなんて無理だ

一時間はかかるよ


「今日はこれを読んでもらいます」

ラエルさんが差し出してきたのは抱えてた分厚い本

これは何なのだろうか


えーっと、魔法の本?こっちもだ

同じ本を読めってこと?それとも作者が違うとか?


「此方は防御の魔法の本、此方は支援の魔法の本、初級から上級までございます」


え?

今聞き捨てならないことを言ったような


「まほーのほんはこれじゃないの?」

ベットの側にいつも置いてある魔法の本を指差す


「はい、それも魔法の本ですがそれは攻撃魔法専門の本です」

ほわっ

道理で攻撃的な物しか書いてないと思ったよ

なるほどなー


「ではこれを読んでみましょう、さぁ此方へ」

ぽんぽんと膝の上を叩く


もしかしてだけど、乗っていいんですか?乗りますよ?本当に乗っちゃうよ?のっちゃ、あっ

持ち上げられちゃった

ああっ、いい匂いがする

でも香水みたいな人工的な匂いじゃなくて、体臭というかなんというか

もうずっとここにいれる


「では読みます。わからないところがあったら言ってください」

まず防御の本を読む

すると出てくる出てくる欲しかった魔法が

もっと早くに気付けばよかったな



一通り読み終わるとまず簡単な魔法を見せてくれた

初級魔法の「プロテクション」というものだ

この魔法を使うと、魔力の壁が使用者を包むように出てくる

イメージによって大きさ、壁の厚さは変えられる


「ではやってみましょう」

ははっ、説明が足りないよラエルさん

放出は出来るけど、どうやって体の周りに魔力の壁を出すのかわからないよ

とりあえずイメージだ

体の周りに魔力がふよふよしてる感じで


ふんっ!





しかし、何も起こらなかった



でないなー


チラッとラエルさんのほうをみると何故か嬉しそうに笑っていた

すぐに無表情に戻ったけど


「この魔法の使い方は自分の魔力を余り使わないことです

どういうことかというと、生物には魔力が必ずあります。そして気づかないうちにほんの少しずつ魔力を出してしまっています

これは訓練すれば出さないようにできます

そして出てきた魔力は空気中を漂いそれが固まったり動物が過剰に吸収すると魔物になりますが、まぁこれは今はいいでしょう

この空気中にある魔力を認識することが第一目標ですね。これから毎日頑張っていきましょう?」


ま、毎日


「う、うん、はははっ、は」


苦笑いを浮かべるしかなかった





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