八話:出会い
ゲームをしている途中に知らない男性と小さな女の子が来た。
「君が如月悠木君かな?」
「どなたでしょうか?」
自分の知らない人で殺される可能性があった為、自分は警戒しながらその言葉を言った。
そしたら…
「ははは、そんな警戒しなくていいよ!
私の名前はメロディー・アルベド。ここの世界を作った制作者でもあり、ここのゲームマスターでもあるんだ♪
こっちの女の子はメロディー・ザナ。私の娘でもありここの鬼役を任せているんだ♪」
「…よろしく。」
その女の子は僕にそう言った。
「というか、何故僕のところに鬼役の方とゲームマスターの方がいらっしゃったんですか?」
「あ、そうか!まだその話をしてなかったね!
何故来たかと言うと、君と契約しに来たのさ♪」
こいつは何を考えている。
契約?なんの契約だ?
「…えーっと契約というのはなんの契約何ですかね?」
「契約というのは、もし私が死んでゲームマスターが不在の場合はどうなると思う?」
「ゲームが出来ないから次の代のゲームマスターを呼び出す?」
「そう!私が死んだらゲームが出来ないし、この世界ごとが無くなる…そんなの君にはつまらないんじゃないの?」
よく、お分かりで…。
「その契約というのはもし、貴方が死んでゲームが続行不可能になった場合、次のゲームマスターは君にやらせたいからやってくれないか。そういう事ですか?」
「良く分かってるじゃん♪」
「君にはゲームマスターになる資格がある!
もう、私も若いが後、半年だ…長く持たない…。だから君にゲームマスターをやって欲しいんだ!やってもらえないか?」
「…僕がゲームマスターになった場合は何しても構わないんですよね?」
「そりゃもちろん!ゲームをやめてこの世界をなくならせるのも良い。ゲームをもっと残酷にするのも良いそれは君が決めることだ!」
…ふっ。悪くない。ここが僕の理想郷になる場所…悪くないねぇ…。
「いいですよ。僕が引き継ぎましょう。貴方が亡くなったらね…。」
「ほんとにかい!?ありがとう!!!じゃあ今からは代理という形で契約しておくね!
そしてこれからは、鬼役の近くに立っても殺されないようになったから!これから少しの間だけどよろしくね!!」
これが僕とゲームマスターと鬼役の彼女と出会ったきっかけ。
この話はまだ龍馬君たちには話していない…いつか話そうとは思う。
だからすこしだけ待ってて…龍馬君。
〜八話完〜