七話:過去
僕の名前は如月悠木。
引きこもりだ。
人生というのはつまらない。
毎日毎日、色々な事件が起きては、逮捕されていく。
そういうのがつまらない…なんでみんなは、もっと面白いことを思いつかないのか。
自分の理想郷を作ろうとは思わないのか…僕には事件を起こす人間を悪いとも思わないし、良いとも思わなかった。
ただ、つまらないことをしているな。退屈なんだな。としか思わなかった。
そんな僕の近くで面白い事が起きた。最初は夢だと思ったが、夢ではない。
現実だ!!…いや、現実ではないか。異次元と言ったら良いだろうか。
殺戮に満ちた世界で僕達はゲームする。
ルールは簡単。鬼ごっこをして捕まったら死ぬ、それだけだ。
僕にしては楽しいゲームとしか思わなかったが、周りの奴らは死ぬのが怖い。死なないように頑張らなければ。
そういう事しか思わなくなっていた。
(コイツらを上手く使えれば死なずに済むし、殺す事だって出来る。なんて楽しいゲームなんだ!考えれば考えるほど、楽しい…殺す事だって出来るなんて、ここが僕の理想郷だ!!)
それからゲームが始まり僕は奴隷という仲間を集めた
ん?どうやって仲間を集めたって?そりゃ簡単さ。
僕はこのゲームの必勝法が分かった。生き延びたかったら僕に着いてきたら?
と言ったらほとんどが着いてきたよ笑
後から殺されるという事を知らずにね。
それから、こいつらを利用しては殺していった。
みんながいつも殺される前に言うことがある。
それはね…
(この人でなし!死んだらお前を呪ってやる!)
とね…。
僕には、ただの言い訳にしか聞こえない…
着いてきたのはあっちだし、俺のせいではないと考えていたからだ。
しかし、考え方は甘かった。
次の鬼ごっこの時もさっきの言葉を言い、奴隷という仲間が沢山ついてきた。
だが作戦は失敗し、僕は1回鬼に殺され
死んだ。
しかし、死んだ僕の耳元であることが聞こえたんだ。
(まだゲームを続けたいか?)
とな。
そりゃ続けたいさ、だって。
さっき僕を殺したやつに、仕返しをしないといけないからね。
そう思ったら伝わったのだろう。
僕は生き返った。
それから僕は人を信じずに自分で人を殺していった。
人を殺すのはこんなに楽しいんだと分かって、復活させてくれた人に感謝したかった。
少し話が長くなったね。また、今度話すよ。
次はゲームマスターとかこの異次元の話をね…。
〜七話完〜