『そんなこんなで…っていう流れは当たり前』
終わりかと思いました?
残念、実は続いてたんだぜ
取り敢えず、気を持ち直した皆はフレンド登録する事となった。
狩りにはBSGさんがPTを組みたいと言う事で彼を同行する事に決める。
ぶっちゃけ、戦いながら採取するのは面倒なので戦闘面はBSGさんにフォローして貰おう。
そこで一旦別れて僕等三人は親方に連れられ工房の奥へと案内された。
「へぇ…流石ね」
織機の種類は足踏式。
この世界には『径糸おもり織機』や『地織』、『腰機』しか無い。
けれどもそれでは効率が悪いので、足踏み式を採用したという訳である。
というより、近代化に伴う機械の急激な自動化はこの世界において全く持って不必要な技術なので、その二歩程手前の技術を採用した、と言うのが本音。
ミシンも同じ。
手回しも良かったけど、どうせなら両手が空いている方が良い。
「これって何とも凄い光景よね」
ブリギットさんもこれには関心を示してるみたいでこっちも満足だ。
提供しただけはある。
これを普及させて『仕立師』職人に是非とも素敵な服を作って貰いたい。
あ、そうそう…因みにミシンの設計図は、彼の『ウィラー&ウイルソン社』製の奴を参考にさせて貰っている。
「取り敢えずは、これが坊主の設計した織機の試作品だ」
案内された先で親方が完成したであろう筺体をこれでもかとばかりに見せ付けてきたので、胸中ちょっぴりもやもやが生まれたのは此処だけの話。
ただ、自慢するだけあって再現率も高い。
装飾物は一切あしらわれてはいないけども、武骨が故に機能美が全面的に押し出されて逆に美しいと思える程。
「木工職人に与作ってのが居るんだが…『こいつぁ、或る意味ちょっとした革命ってヤツだな』と言ってたな。今回の『ミシン』ってヤツもそういった類なんだろうが」
これならば少しは効率的になって生産性が高まる。
そうなれば好きな洋服や下着を付ける事が出来る。
もうすぐだ…いや、後もう少しだ…!
「…親方」
「うん?」
「これが一般的になればこれから現れるでしょう弟子の作業服も、間に合わせる事が可能かと」
「俺も今思ったわ」
何にせよ、生産系を直で目指すならこの織機は必要不可欠になって来る。
後で解った事だけど、これ等が正式に世に出回った事で此処三日間で戦闘職の2、3割は生産職に転向したらしい。
尚、1割は兼業、残りの7、8割は完全な戦闘職という結果に落ち着いた、と。
PPCメイドの武具やポーションやグミ等の回復アイテム・料理もそれに拍車を掛けていたらしい。
こうして、『CVO』は普通のMMORPGとしての本文を果たす事に成功したになった訳である。
同時に、この件で『アムネシア工房』とその筆頭であるNPCのガンテツ親方は一介の工房長から特別名誉の勲章をお偉いさんから賜ったらしい。
Name :コモン
Sex :男性
Race :凡龍【人化形態】
HP :100%
MP :100%
Weapon :凡剣・日常茶飯事Ⅰ(★50%)
Head :凡龍兜・頭吉1
Bady :凡龍鎧・義胸1
RArm :凡籠手・右京1
LArm :凡籠手・左京1
Leg :凡龍脚・脛雄1
Acce :凡龍環・厳首1
Title :【平々凡々】
Skill :『武闘術』Lv27 『平凡化』Lv13 『行動制限解除』Lv25 『発見眼』Lv26 『鍵人』Lv1 『趣味術』Lv21 『龍言語』Lv3 『龍魔法(無)』Lv10 『龍魔法(火)』Lv1(NEW) 『精霊魔法』Lv3