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空前絶後の神格魔法《フリーマジック》  作者: 骨髄の守護神
第1章 主人公になった青年
10/12

プロローグ

この世界は狂っている。


きっと誰もが気づいている。

奇妙な化け物が現れる、魔術という訳も分からない力を得る、戦う。


"大災害"でさらに狂った。


どこに現れてもおかしくない、種の増える化け物たち。


でも誰も理由なんて分からないまま、命ある限り生きる、そのために戦う運命も受け入れる。

生き抜くしかない、知らない力で知らない敵と。


誰も知らない内に、主人公になった人間がいたりしてもおかしくない。


さあ、脇役から主役への転換は終わった。たとえ自分で掴み取ったわけでないとしてもだ。主人公の資格を得た者は、物語を紡いでしまうものだ。


真実を知るのはまだ遠い先。まずは主人公のデビューを飾る物語を始めよう。

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