第Y話 自由な魔法使い
更新はとても遅いかもですが、よろしくお願いしますorz
とある時代のとある場所。辺りは荒地が広がっていた。だが広がっていたのは辺りに留まらない、とある場所は荒地となっていた、と言っても不思議ではないほどに。
「どうして⁉︎」
誰かの叫び声。その声は答えを待つ気などないがごとく、続く。
「どうして●●●がいなくならなきゃいけないの⁉︎どうしても●●●が犠牲にならないといけないの⁉︎そんなの間違ってる!」
「…■■は、間違ってると思うのか?わかってるだろ、仕方ないだろ?」
「仕方ないから黙ってろって言いたいの?」
「…」
気持ちが分からないわけじゃない、絶対に。でも、だからこそ俺は…
「……でもさ、もう1人のワガママだけじゃ…」「だめなの?」「…」
言い返す青年の方が辛いのだと、彼女も気付いているだろうに。
「こんな時だからワガママ通したいに決まってるじゃない‼︎だって!だって私は●●●の…」
これは、これから起こる1つの物語の終焉。
一見、青年がその全てを失う悲劇のように感じるかもしれない。だがそれは訪れてみないとわからない、傍観するしかない者に出来ることはその程度。主人公は傍観することなく、自由に突き進む。
さあ、"始まりの始まり"を始めよう