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15の秋 四話
純子と別れた僕は、少し投げやりになった。
純子と別れた僕は少し投げやりになり、同じクラスの腐ったミカンなヤツらと少しつるんだ。運悪く、当時はこの時期に内申書の最終点を決めることが多く、僕はこの時期の行いがたたって、希望高校への道は閉ざされることになる。そんなことになるとは夢にも思わず、彼らとの付き合いを続けた。
当時、流行っていたモノはなめネコと横浜銀蝿というツッパリロックンロールのバンドだった。
僕はなめネコにはあまり興味がなかったが、横浜銀蝿にはハマった。ハマったというよりのめりこんだ。まさに若気の至りである。青春の苦い思い出というには重い過去である。