神には成らないが人にもならない。
この世の神は信じるが一度もそれになろうとは大人になって思わない。そう言う奴ほど意外に神になる。
「俺は神になる事にしたんだ、ベテクス。」
「君が成るとはね。」
「俺もそう思ったよ、最初はな。でもなんだか成らねばならないと思ったんだ。」
「君の答えを否定しないよ。」
「そうか、ありがとう。」
「‥俺はきっと の神になる。ベテクスでよかったら俺についてこないか?」
「‥‥ごめんよ、君のとこには行けない。」
「そっか、、、わかった。」
そっと微笑むと出ていった。
「‥‥‥」
神はついてくる人の数だけ強く、偉大になる。武、性、食、愛、道、これらは言わなくともみんな知っている、王道と言われる神々。元は神は人だったらしいし、今生まれる神も人からできている。信仰の自由はあるがこの国はこの思想が強いとかはもちろんあるから、生まれた国で大体のついて行く神は決まる。神は二歩後ろをついて来る人に力を与える、それは神により様々で、もちろん名前の通りの力を与えられるが、さらに神に気に入られた人一歩後ろを歩き、更なる力を与えられ、それらは信人と言われる。世に信人は役2300人、世界人口103億人から見るとかなり珍しいし、重宝されるから気に入られると人生イージーモード、とは言わないが恩恵で言えば子孫は遊んで暮らせる。
「、、出かけよう。」
「そこのあなた、お名前を聞いても?」
「、、ベテクスです。」
「ベテクス、そうか良い名前だ。君は神に興味はないかい?」
「、、、突然なんですか。」
「君は強いだろう?」
「、、いいえ。」
「逃げるなよ、私を見たまえ。」
「、、、、」
「君は神の素質がある、きっと良い神になる。」
「、、断ります。」
「あっ待って、、、行っちゃったか。まぁ流石かな。」
「、、迷ってしまった。」
「どうかしましたか?」
「、、、道に迷ってしまって。」
「どちらまで行かれる予定ですか?」
「、流離まで。」
「ならあちらですが、お勧めしません。」
「、、、よく知ってます。だから行かなきゃ。」
「そうですか、気を付けてください。」
「、、ありがとう。」
「助けて!」
「、、、、」
「あ、ありがとう。あなたお強いのね。」
「、、怪我は?」
「な、ないわ。」
「あなたは命の恩人よ、何かお礼をさせてくれないかしら。」
「、、何もいいさ。」
「でも、それじゃ。」
「良いんだ。」
「そ、そう。せめて名前を。」
「、、、、ベテクスです。」
「、、、!そ、そう。」
「、、では。」
「着いた、、、」
「べ、ベテクス?!なぜここに!」
「、、、どうやって神になると思う?」
「、、知らない。」
「この『■』の神をを満足させられれば、気に入ってやる。」
そっと太刀を構える。
「‥‥なるほど、お前だったのか。」
私は、私の後ろについて来る「神には成らないが」、私の四歩後ろを歩くただの「人にも成らない」。




