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ギルマスの私の今後についての話


 下手に加護を与えている者に刺激をあたえるのはダメだろう、善と悪のどちらかもわからない状況で他の加護持ちや聖職者にあわせたら何が起こるかわからん。


 さっきの情報は見なかったことにしてしばらくギルドで預かって様子を見ることにしよう。


 …壊れた鑑定道具どうしようサブマス怒るよなぜったい。


 取り敢えずギルマス専用仮眠室でその日はふて寝をすることになった。


 次の日、サブマスには事情を話し謝った後。


 ライムと言うあの子を職員に任せて昨日倒れていた僧侶は知っている人物だったので会いに行って事情を聞きいてみたら。


 「あの子は悪くない。」

 「圧に耐えられない自分が悪かった。」


 と彼女が悪い訳じゃないとは言ってくれたんだが、何を見たのか聞いても顔を青くしながら。


 「言えない、言ってはならない。」

 「言ったらどうなるかわからない。」


 としか言わなかった、いったい何を見たんだよ。


 門番の奴らには鑑定で問題は見当たらなかったと伝えておいた。

 納得いかなそうな顔をされてもしょうが無いだろう、言えねぇんだからよ。


 まああの子はウチで取り敢えず働いていてもらって様子を見ることに決定だな。


 まさかこの時の俺の判断が正解だとは思わなかったが。


ーー6ヶ月後ーー


 仕事にも慣れてきて、表情も分かるようになった頃。

 たまにミスって謝り倒すこともあるみたいだが同僚達とも仲良くなってるし、住民とも付き合いが出来てるみたいだし、大方問題は無い………僧侶関係以外は。


 ウチの常連冒険者なら慣れてきたもんだが、他所から来たばかりだとやっぱり問題になる。

 常連の奴らが説明してくれるし僧侶達もライムが悪い訳じゃないと説明してるからな。


 ただライムが怪我をした時はポーション頼みになるのが問題だな〜と考えていたある日。


 通勤途中のライムがたちの悪い貴族が走らせた馬車に跳ねられて大怪我をした。


 その時俺はギルドの執務室で嫌々書類にサインをしてたんだが、おそらくライムが馬車に跳ねられたタイミングで背筋が凍った。


 強烈な嫌な予感に慌ててギルドを飛び出して感に従ってその場所へ向かった、俺と同じ様に感じた一部の冒険者と合流したりもして現場に辿り着くと血塗れで倒れてるライムの周りにいつもは近寄らない僧侶関係の回復職の奴らが大量に押し寄せて治療をしていた。


 治療をしてる奴らの方がライムより死にそうな顔をしていて鬼気迫る勢いで周りの野次馬も静まりかえっていて不気味だったなあれは。


 駆けつけた俺達冒険者は取り敢えず治療は任せて原因を調査することにした。

 途中で合流した領主様が派遣している兵士達と一緒に調べた結果、犯人は領主様に先触れも無しにやって来た悪名高い高位貴族だったらしい。

 何でも領主様が持っていると噂の品を寄越せとやって来たのだそうな、それを断った結果腹いせとばかりに町で馬車を爆走させたみたいだ。


 そんな下らないことでライムが巻き込まれるなんて、マジで許せねぇ。


 ライム以外に被害者はいなかったようだが下手をすれば大惨事だっただろう。

 相手が高位貴族だろうが黙っちゃいられねぇ、嘆願書を集めてでも抗議してやるっ。


 幸いなことにライムの怪我は無事に治って安心した、まあ治療が終わった後僧侶達はぶっ倒れたらしいが、あの嫌な感覚もなくなったし良かったよかった。



 …とはならなくてな、例の貴族がこの件の関係者もろとも行方不明になったらしい、それも屋敷が血塗れの状態で。

 使用人も見当たらず、血溜まりがあるだけで人は誰もいなかった。

 血の量からして大勢の人がすでに大量出血で亡くなっているだろうとの事だ。

 犯人の痕跡も見当たらず、恨みを買うことを沢山行なっていた為犯人を絞る事も出来ず、死体も見つからない為、結局行方不明に落ち着いたようだ。


 嘆願書集めてたが必要なくなったな。


 嘆願書を近くのゴミ箱に捨てたあとある事を思い出した。


 ライムがウチに来てからこの6ヶ月、顔を一度ギルドに見せに来たガラの悪い奴らそれ以来見てねぇような………まさかな。

悪いことをしなければね…

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