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ギルマスの私に関する話


 ライムに出会った日、俺は町の見回りをしていた。


 ………いやいや、別に書類仕事に飽きたとかそんなんじゃなく、ゴホンっ見回りをしてたんだ。


 たまたま門付近が騒がしいから見に行ったら、何か嫌な予感がしたんだ。


 冒険者の感が騒いだとも言える。

 これでもSランクの最高冒険者だからな、この感は経験を積んだ成果だ。


 その感に従って騒ぎに介入すると、何やら僧侶が突然倒れたとかこの女が何かしたんじゃないかって、話が錯綜していたから、取り敢えず女?の方を確認したら嫌な予感が高まった。


 見た目がかなり酷くガリガリで服らしき物もボロボロの傷だらけで貧民層の奴ら並みなおそらく少女らしき人物を見た瞬間、助けないとマズい予感がヒシヒシとした。


 少女本人と言うより、その周りの空気と言えばいいのかこのままだと大変なことになりそうな予感をどうにかするべく声を上げた。


 「おいおい、いい大人が寄って集って少女を囲むのは良くねぇな。

 僧侶が回復魔法を使えねぇなら、誰か傷用ポーション持ってるやついるならよこしな、後で代金は払ってやるからよ。」


 タイミングが悪く自分のポーションが無かったから野次馬してる奴に要求すると、出してきた奴からぶん取って


 「嬢ちゃんスマンが傷を治すのにポーションかけさせてもらうぜ、染みるかもしれねーが我慢してくれな。」

 「…」


 コクリと頭を動かしたので了承と捉えポーションをかけて傷を治した。

 直してる間も無表情で大人しくしている少女が不憫で放って置けないのもあり、ギルドに連れて行く事にした。


 「取り敢えずこの嬢ちゃんは責任を持って俺が預かる。

 今日の所はここ迄だ、解散解散。」


 そう言って門番と野次馬の奴らを追い払うと


 「嬢ちゃん、悪いが俺と一緒にギルドに来てくれ。

嬢ちゃんも来たばかりで泊まる所とかねぇだろ、身分証が作れたりもする所だから安全だぞ。」


 またも頭を動かすだけで話さない、もしかしたら話せないのか?それとも疲弊していて話す元気もないかもしれん。

 

 慌てて少女を抱えてギルドに戻った、もしかしたら町の奴らに人拐いと間違われたかもしれんのが不安だ。


 ギルドに戻るとサブマスに怒られそうになったが、少女を渡していろいろ必要な物を揃えてもらうように頼んだ。

 流石に男の俺が用意するより同じ女のサブマスにお願いした方がいいだろう。

 金なら俺が出すからと財布をサブマスに渡して、少女に必要な手続きの準備を始めた。


 サブマスはプリプリ怒りながらも少女を洗ったり服を用意したり、飯を食べさせたりと甲斐甲斐しく世話をしてた。


 ギルドの身分証明を作る為に年齢を確認した所16と判明し(話せるようになってて助かった)

 鑑定の道具を使い無事に作成出来たので紐を通して首にかけてやると喜んだ雰囲気を出した(今だに無表情でわからん)


 眠そうにしていたのでギルドの仮眠室を使わせることにしてサブマスに一緒に泊まるように進めた、念の為にな。


 さて、鑑定の道具には履歴が残るのであの子の証明を確認するが変わった所は無いか?サブマスが聞き出してくれたここに来る間での内容と比べても駆け出し冒険者くらいの身体能力で魔力量はかなり少なく、属性が火ならマッチくらいの火を少しの時間だけ使えるくらいだな。

 

 う〜ん、何か他には………!?


 1番最後の部分がおかしい、隠蔽か?空白であろう部分が揺らいで見えた為、仕方なく高級の鑑定道具を使用する事にした。

 コレ高い癖に回数制限があるから出来るだけ使いたくなかったが仕方がないよな。


 鑑定結果が出たが、かなりマズいなコレ。


 ▲●の加護


 加護と言うのは良いものだと過去の英雄や王、聖女や巫女、悪いものなら魔王なんかが持っていたと言われているもので、今だと勇者なら‘武神の加護’、聖女の‘女神の加護’やとある国の王の‘賢神の加護’があるらしい。

 魔王何かは‘邪神の加護’があったとされるほど有名だったりするものだ。


 それなのに今回のは明らかにおかしい、何の加護なのか鑑定しきれなかった挙句、鑑定道具も壊れちまった(涙)

 どう言い訳しよう、どっちもマズいしヤバいんだが。

 

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