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番外編 非番の警察官と暇な二代目

普段忙しく働く警察官 有原(ありはら) (よう)

非番の日はやる事がなくて、ぼっーとしてしまう。

今日はたまたま、冷蔵庫が空なことをきっかけに買い物へ行くと…便利屋の素優(すゆう) (れい)に会う。

それで自然と一緒に買い物する流れになる。

 今日は、非番の警察官有原 陽(ありはら よう)はやる事がなかった。

 オレンジ色のストライプのパジャマを着て、

 朝ごはんを適当に食べた後に着替えもせずにいる。

 普段は忙しく仕事が終わった後は食事して、風呂

 に入って寝る生活で、趣味もやる気がないため、

 ボッーとしていた。

 ゲームやるにも大人数が良いタイプで、あるが

 いじっていない。

「やることないっす…あっ、冷蔵庫。」

 冷蔵庫の確認することを思い出して行く有原。

 頭を掻きながら、何もない事に気づく。

 牛乳、卵、野菜や肉…など今日1日のご飯分もない。

「やること見つけたっす。買い物しなきゃ。」

 やる事を見つけて喜ぶ有原。

 長袖の淡いオレンジのシャツに、白い長ズボンを

 はいている。白い靴下を履く。

「こんなものっすかね。買い物だけだし。」

 独り言を言いながら、トートバッグを持って、

 ブラウンのスニーカーを履く。

 〜スーパーに行く途中から〜

 のんびり歩いている有原。

 ふと、見たことのある人物に目がいく。

(冷さん?もしかして冷さんも買い物っすかね?

 だとしたらラッキーすけど…入ってった!)

 無意識に隠れて、遠くから様子を見て、入るのを

 見届ける。

 他からは完全に怪しい感じである。

 店に入り、冷は見当たらなかったため、普通に

 買い物を始める。

 乳製品と卵はいつものを買い、野菜コーナーに

 来た。

「どっちが新鮮だ?なるべく長期保存したいっす。」

 あまり家にいないため、野菜は長く持つ方が良い。

「そっち…このキャベツの方が新鮮…」

 冷は横からそっと言う。

「れ、冷さん?!」

 有原は思わず冷の方を向いて驚く…

 〜スーパーに行く途中から 冷視点〜

 青のジーンズに白いTシャツのシンプル、

 黒い靴下に黒いスニーカースタイルの冷。

 昼は決まっているものの、夜ご飯の食材を買いに

 スーパーに向かっている冷。

(うーん、野菜は買い足すか…どうせ季楽は

 いっぱい食べるし…肉は高い…野菜の方がまだ。

 かさまし。)

 生活力がある冷。

(うん?なんか見られてる?)

 視線を感じてその方に視線だけ移す。

 そこには見覚えがある少し背の高い明るそうな

 性格の男性。

(知り合い?まぁ、いいや。買い物しよう。)

 少し気にはなったが、買い物に切り替える冷。

 調味料と中華系の元をかごに入れて、野菜コーナー

 に来た。

(あっ…さっきの人だ。)

 野菜コーナーには男性がおり、思わず見つめる。

「どっちが新鮮だ?」

 キャベツを両手に持って迷っている男性。

(困ってる?変な人…ついでに助けるか。)

 少しおかしくて、ふっと笑った後、助ける精神が

 出る冷。

「そっち…このキャベツの方が新鮮…」

 指を指して、さらっと言う冷。

 男性は驚いたように振り向いて、

「れ、冷さん?!」

 と名前を呼ばれる。

(えっ…名前呼ばれた。)

 戸惑う冷。

  〜有原と冷〜

「えっと…どなたでしたっけ?」

 警戒して他人行儀になる冷。

「あっ…やっぱ覚えてないっすよね。

 有原 陽っす。

 その何回か話したことあるんすけど、私服だから

 わからないっすよね。」

 がっかりしつつ、名乗る有原。

 しばらく考えてから、改めて目を細めて有原を見て

 ふっと思い出したように

「あぁ、警察の人。」

 淡々と言う冷。

「そうっす!覚えてたんすね。」

(良かった、認知はされてる。前も…。

 なんで安心してる?)

 表情が明るくなる有原。

 内心は安心してることを疑問に思う。

「警察官の姿だから、私服そんななんだ。

 雰囲気違うね、似合ってる。」

 さらっと言う冷。

「…ありがとうございますっす、冷さん。」

 にっと笑う有原。

 有原は選んでもらったキャベツをカゴに入れ、

 もう一方は戻す。

「…うん、他の野菜は?」

 少し有原の笑顔にドキッとしながら、

 冷もキャベツを選んで入れながら、言う。

「おっ、付き合ってくれるんすか?買い物。」

 嬉しそうに言う有原。

「私も野菜買うし、その方が迷わなくて効率良い

 でしよ。」

 淡々と返す冷。

 最初から一緒に買い物していたように自然な感じで

 特に気にしていない。

「そうっすねー、にんじんとピーマン買おうかなと

 思ってるんすけど。」

(これって、実質デートになるんじゃないっすか?

 なんて言えない。わぁ、二人きりっす。)

 平然とした態度をとりながら、内心はテンション

 があがり、ドキドキな有原。

 冷はにんじんを手に取り、見比べて、

「はい、これかな?色が一番濃いから美味しい

 はずだよ。」

 手渡しする冷。

 少し手が触れる。

「あ…美味しそうっすね。」

(手が触れてるっす…。)

 意識して顔が赤くなる有原。

 すばやくにんじんをかごにいれる。

 少し首を傾げるもピーマンの方にいって、

 選び始める冷。

「肉厚そうなの選んだよ、ピーマンの肉詰めとか

 美味しいだろうな。」

 ピーマンに笑いかける冷。

 その姿さえもキラキラしてると感じる有原。

「ありがとうっす、ほんとに知識すごいっすね。」

 受け取り、感謝してから褒める有原。

「便利屋は買い物とかも頼まれるから、その時に

 色々と言われるからね。覚えたのと必要そうだから

 身につけた。」

 仕事の一貫といった感じで単調に答える冷。

「そうなんすね、すごいっす。

 俺、警察官として全然自信なくて…覚えないと

 いけないこと全然覚えられてないっすし。」

 尊敬してから、自分のことをネガティブに言う

 有原。

「すんません、急に変なこと言ったす。」

(うわー、ネガティブなこと急に言うとか。

 最低過ぎるっす。)

 自己嫌悪し、慌てる有原。

「……警察官がどういうものか知らないけど、

 私から見たら、充分自信持っていいぐらいに

 仕事ちゃんとやってると思うけど。」

 ポカンとした後…素直に言い、微笑む冷。

「ぁ…そうすか。会計するっす。」

 ほわぁと心が光に溢れて軽くなった。

 恥ずかしくなって、会計に行く有原。

「じゃあ私も。」

 ついていく冷。

 二人は会計した後、しばらく二人で歩く。

「冷さん、ゲーム好きっすか?」

 なんとなく聞く有原。

「おっ、好きだよ。一人用(そろ)が基本だけど。」

 淡々と答える冷。

「そうなんすね…」

(一緒にゲームやれるかなと期待したっすけど、

 無理そうっすね。)

 一瞬で希望がなくなる有原。

 雑談して、雰囲気良い感じである。

 自然に隣で、まるで元から仲が良かったように。

 別れ道に来た二人。

「私はこっちだから。」

 帰ろうとする冷。

「そうっすね、俺はそっちっす。

 ありがとうっす、冷さん、助かったっす。」

 敬礼する有原。

「いえ、ついでみたいなもんだから。

 じゃあね、有原くん。」

 敬礼を返す冷。

("有原くん"って呼ばれたっす。嬉しいっす。)

 夕日に当てられて、赤く染まる有原。

 ただの買い物が特別なものになった一日だった…




有原「はぁー、今日は特別な一日になったっす。」

冷 「そう?ただ買い物しただけだよ。」

有原「そうっすけど、色んな野菜の知識が身についたり

   知らない冷さんが見れたり良かったっす。」

冷 「知らない私?」

有原「はっ、今のは聞かなかったことにしてほしい

   っす。」

冷 「それはできないな、けど楽しかったよ。」

有原「うー、なら良かったっす。あと、名前呼んで

   くれたこと、嬉しかったっす。」

冷 「そう?有原くん。」(微笑む)

有原「は…はい。」

  (目線合わせられないっす)

冷 「そろそろ終わりだね、じゃあせーの。」

全員「読んでいただきありがとうございました。」

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