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みみかき

お泊まり会の時、星空を体験してから、夜はちゃんと星空にするようにしていた。

フィジカル世界の暗さとは違うということが分かって、この世界ではもう暗さは怖くはなかった。

お星さまが瞬いている。


芽依ちゃんはこの世界初心者なので、しばらく私のお家にベッドを置くようにした。

それと、あの日から凛もこのお部屋に住むようになった。なのでこのお部屋4人の大所帯になってしまった。

毎日が女子会のようになってたのしい!


みんなで外のお風呂に入って温まってからベッドに集まった。4人もいるので、大きなベッド2台を横付けにして超巨大ベッドにしていた。

寧々が寝る前に耳掃除のおねだりをしてきた。

「寧々ちゃん、こっちおいで」パンパンと腿をたたいて私の膝枕に頭を乗せるよう促した。

「いいなあ~」凛の頬をなでてあげた。

寧々は向こう側を向いて私の膝に収まった。

髪をお耳にかけ露出させた。小さくてかわいい。タオルでお耳の外をギュッギュッと拭いた。

お耳の大きさに合わせて細めの竹の耳かき棒を取り出した。


穴の浅い箇所から始めて耳垢を取っていく。丁寧にカリカリしていく。このカリカリの音と刺激が良いのか寧々の力が抜けていた。

「寧々ちゃんきもちよさそう…」と凛が寧々の顔を覗き込んだ。

「ほんとですね」芽依も顔を覗き込んだ。


中間くらいの深さもカリカリ。


ある程度終わったら、フゥッと息で耳に付着した粉を飛ばした。

「寧々ちゃん、動ける?反対側向いて」

「う…うん…」

なんとか身体を反転させた。息がかかっておへそがくすぐったい。

「お姉ちゃん…いい匂い…」

私のお尻に手を添えてきた。顔をお腹にくっつけてすりすり。


反対側も同じようにタオルで拭いてからカリカリした。


終わった頃にはもうすっかり前後不覚状態に陥っていた。

「このまま寝るぅ…」


凛は興味津々でその様子をみていた。

「寝ちゃた…んだ」といいながら凛は寧々の髪を撫でた

「かわいい寝顔ですな…」

「次は凛ちゃん、おいで」と続いてわくわく待機していた凛が飛び込んで抱きついてきた。

「凛~だっこじゃなくて膝枕だよぉ…」

「あ、そっか」


「芽依ちゃん、みてて。これだけはしゃいでいる猛獣をおとなしくさせま~す」

凛はこっちを向いて私の膝に収まった。やっぱり私お尻に手をかけて顔をおヘソ付近になすりつけた。

こちらもお耳掃除両方一通りおわった頃にはもう眠ってしまっていた。


「寝顔がかわいいですね」と芽依と言い合った。芽依は寝ている二人の髪を撫でた。

「芽依ちゃんもみみかきしてげる。多分すぐ寝むれちゃうよ~」

と頭を膝に乗せるよう促した。


「ああ、この感じ、ヤバイ…です!ユキちゃんさんのお膝から温もりが感じるのです…それと、ちょっと滑るので、失礼しまっす」

といい私のお尻に手をそえた。

「やわらかい…です!女子力高いです!」

「女子力高いのはルカだから…!」

お尻をむにゅむにゅされた。私はそれに答えるように髪をなでた。

「私も、お腹に温もりを感じますよ。芽依ちゃんの息が暖かくて気持ちいい」

タオルで外耳を拭くところから始めた。

ギュッギュッ…


「これは…とても気持ちいいですね!病みつきになりそうです!あと、いい香りがするのですが…これが由紀ちゃんさんの匂いなんですか…?」

「ええ?私ニオイする?」

「とてもきもちいい匂い…なのです。瑠夏さんみたいな香水じゃないのですね」すううっと鼻から吸い込む音がした。

「もぉ~やめて~」

「寧々ちゃんさん、凛ちゃんさんもこれが好きなのでしょうね」


「あま恥ずかしい事を言うと…」

私はメニューを操作しミカンのオイルを取り出した。これをタオルに振り掛けた。

「はぁぁ~みかんのいい匂いがします…これでは由紀ちゃんさんの匂いが堪能出来ないのです…」

「もぅ…えっち」芽依ちゃんのほっぺを撫でた。ついでに、ミカンオイルが付いた親指で唇をなぞってみた。なぞりながら唇に指圧してみた。


芽依ちゃんは私を見上げた。目が潤んでいた。悪くないというサインだと思う。

お口に指を滑り込ませ歯茎に指を這わせた。ちょっと押してみた。こういうところも気持ちいいハズ。

歯茎を奥から手前へ上の歯茎、下の歯茎も指圧した。

唾液がとろとろと流れ出てくる。「やりすぎちゃった。ごめんなさいね」と言いながらタオルでお口を拭き取った。

「さ、さすがです。みなさんからエロ担当って聞きました…気持ち良すぎて癒やされちゃいます…」


彼女の目が潤んでいた。

それを見てちょっとキュンとした。


「え~私の担当は癒やしなんだけれどなぁ」

「六花ちゃんさん、小夜ちゃんさんにそう教わりました。あいつは皆を骨抜きにする最強つよつよラスボスだって…!」


「もぉ~そんな風にからかうと、こうするわよ~」


思わず口を彼女の目に持っていく。まつげが私の唇に当たった。

目を固く瞑ったのが唇から伝わった。唇で目を外側に向かって流れるように触れてみた。

彼女の鼓動が聞こえるようだった。

閉じていた瞼が開いた。

続けて目もなめてみた。上瞼のフチに合わせてを内側から外側へ目の玉に舌を這わせた。つづいて下瞼の中に舌を這わせてみた。内側から外側へまで舌を這わせ涙を舐め取った。

「大丈夫?痛くない?」ちょっと顔を離して瞳を見つめた。

「全く痛くないのです。目玉が食べれられちゃうかと思いました。でも、それより、心がなにか満たされます…。初めての感覚…!姉妹ってこんな感じなのですかね?由紀お姉ちゃん…」

芽依が顔を赤らめた。

「芽依のお顔がぐちゃぐちゃだよ」私は笑顔を見せた。

芽依の口元に溢れ出ていたよだれを舌で掬ってみせた。

「これが芽依ちゃんのニオイか~!」私はふふふと笑ってみせた。そして「ニオイを嗅いだお・か・え・し」と耳元で囁いた。

お口の周りのよだれを全部丁寧に舐め上げた。お鼻の下はちょっとしょっぱかった。

「ハイ、これでキレイになりましたよ」


抱きつかれた…

顔を真っ赤に染めている芽依。

「恥ずかしかった?」

コクコクとうなずく。

「キライになった?」

ぶんぶんと首を横に振った。

「もう自分、口から…し、心臓が飛び出るほど苦しいです…胸がくるし過ぎて死んじゃうかと思いました…」

そして付け加えた。

「自分、目標が一つ出来たんです。由紀お姉さんに聞いてもらえますか…

私はうなずいた。

芽依はニコリと微笑む。

「それは…この世界、皆さんと同じようにこの世界の住民になることです!」

くちゃくちゃになったお顔を見せてくれた。


「もうすでに住民じゃない?私達となにも変わらないわ」

「そうなんですけどね…気になることがありまして」と続ける。「ん~皆さんが手伝ってくださるお仕事…皆さんにご負担頂いているというのは良くないですし、わたしだけVRというところも気になるんですよね」

「なるほど…」

「瑠夏に相談してみよう。なにかいい答えがきけるかも」

「そうですね!」

「耳かきつづけますよ」

「そうでした。みみかきの途中でした!あまりにもエッチなことをされてすっかり忘れていました!」

二人で笑った。


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