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知らない誰か  作者: 村原瑞紀
1/1

誰かいる。

 これはですね。私、村原瑞紀が実際に経験したことです。これからの文章は何一つ脚色してない事を誓います。


 あれは私が、小学六年生時の秋の話です。当時私は田舎の一戸建てに住んでいました。家族構成は母、父、兄、私の四人家族でしてその日がどんな一日であったかはもうすっかり忘れてしまいました。


 ただ一つ覚えているのはあの出来事です。時刻は午後十時頃だったか、私は歯を磨いて一階のリビングにいる家族全員に「おやすみ」と言ったのです。


 そのあといつもの様に二階の自分の部屋に入り、電気を消しベッドに入り横になったのです。横になったと言ってもすぐ目を閉じたわけではありません。寝心地が良い体勢を探していたのです。


すると微かに


コツッ


 と音がしたんです。しかし、この家は築10年家鳴りはそこそこ起きます。ですので、特に気にせず良い体勢を見つけ目を閉じたのです。


 目を閉じると音に敏感になるものですね。今度は


コツッ……コツッ…


 とまた音が鳴っていることに気が付いたのです。しかし私はこの音が何の音なのか分からないのです。


コツッ……コツッ……コツッ…


 その時、確かに気配を感じたのです。私のベッドの左横すぐ下にしゃがんでる様な何者かの気配が。それもベッドから数センチの距離です。


コツッ…コツッ…コツッ…コツッ…コツッ…コツッ


 明らかに音の鳴る感覚が短くなっているんです。そして、私はこの音が何なのか理解してしまったのです。


 それは床の木のフローリングを爪で叩いてる音だと気が付いたんです。


 しかし、その間も爪で床を叩く音は徐々に大きく、そして速く叩いてます。



コツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツッ


 連打してるかの様な音でしたが私はこれは兄のイタズラだと決めつけ意を決して震えつつも大きい声で言ったのです。


「お兄ちゃん!やめてよ!」と


 すると音はピタッと鳴り止みました。しかし気配は消えません。私は兄が驚かすタイミングを見計らってると思い、ベッドから気配のする場所の奥までジャンプをし電気をつけました。


 そこには驚くべきことに誰もいませんでした。兄だと思い込みたかったのでベッドの下や机の下、隠れられる場所を全て確認しましたが誰もいなく、私は恐怖に支配され慌てて部屋を飛び出し一階のリビングへと駆け下りました。


 リビングには先程と同様に私以外の家族全員が談笑してました。



 床にいた何者かの目的は結局未だ分かりませんが、皆様も、ベッドの下に気をつけてください。



初めてのホラー作品であり、伝わり難いところもあると思います。誤字脱字もあるかも知れません。


報告やメッセージは全て読みますのでよろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] コツコツという擬音をたくさん使っているところが、恐怖感を高めていました。 [一言] もしこれを自分が体験したらと想像して読むと、少し震えました。見えないし、実際に危害を加えてくるわけでもな…
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