('A`)ヤマトタケルノミコト学ぶ算数
(^ω^)「やあ!ボクの名前はヤマト!圖拉真小学校の6年生!好きな教科は体育!」
('A`)「俺はヤマトの親友のタケル!昨日の夜ごはんは唐揚げ弁当!好きな教科は体育!」
(*゜ー゜) 「あ、べつに算数が好きなわけでは無いんだね」
(^ω^)「ノミコさん。自己紹介、自己紹介」
(*゜ー゜) 「おっと、ごめんなさい。……私の名前はノミコ!この春から圖拉真大学に通う18歳!
現在、名の変更許可を得るために裁判中だよ!」
(^ω^)「今日は、この三人で、良い子にも悪い子にも真面目系クズにもわかりやすく、算数を解説していくよ!」
('A`)「ふん!良い子も悪い子もあるもんか!そんなの大人が勝手に決めただけじゃねぇか!」
(*゜ー゜) 「タケルくん。今は道徳の時間じゃないのよ」
('A`)「善悪を裁ける大人なんて居ないね!じゃなかったら自分の娘に“野見湖”なんてつけないもん!人名じゃなくて地名じゃん!」
(*゜ー゜) 「やめよう。気持ちは痛いほど分かるけど、それは止めよう。あと、人の名前をイジるのは止めろ。ホント」
(^ω^)「そうだお!ノミコさんいじめちゃダメだお!いじめをする奴は院にぶち込まれるお!」
('A`)「院?……ああ、パパの(*゜ー゜) 「さぁ!算数教室を始めるよ!」
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(*゜ー゜) 「1+1は?」
('A`)「田んぼの田!!」
(*゜ー゜) 「はい。お約束ありがとう。ヤマトくんはどうかな?」
(^ω^)「……田んぼの……田?」
(*゜ー゜) 「かぶせんなアホ」
(*゜ー゜) 「さて、答えは2です!画面の向こうの良い子は解ったかな?
それとも他の穿った解答を導きだして独り悦に浸っているかな?」
('A`)「えー?エジソンは1+1=1だって言ってたぞ。この前図書館で読んだ」
(*゜ー゜) 「あー、知ってる知ってるその話。
『持っている泥団子を2つ合わせたら、大きな1つの泥団子になるから、1+1=1だ』
って先公に突っかかった話でしょ?
クソ生意気なガキだなって今になって思う」
(^ω^)「え?じゃあ1+1=1なのかお?さっき答えは2って言ってたお?
真実はいつもひとつじゃないのかお?」
(*゜ー゜) 「いや、1+1=2で合っているわよ。これは幼少のエジソンが勘違いしていたのだと思うわ」
('A`)「まじかよ!エジソンは天才なんだぞ。ノミコは天才を超える天才なのか?」
(*゜ー゜) 「この際そうよ」
(^ω^)「それでは、何故『エジソンの1+1=1』は間違いなのか?早速ノミコさんに解説して頂きましょう!レッツ算数!」
(*゜ー゜) 「だっせぇ」
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(*゜ー゜) 「最初に答えを言うけど、エジソン少年は『数と量』の違いを理解していなかったのよ」
('A`)「カズとリョウ?湘南の狂犬コンビか?」
(*゜ー゜) 「ヤンキー漫画じゃねぇよ。40年前だぞ」
(^ω^)「そうか、分かった!!
kazuもryoも、誰からも理解されない孤独から、不良の道に足を踏み入れたのか!!」
(*゜ー゜) 「だからかぶせんなっつたがや。現状お前が一番アホやぞ」
(^ω^)「がーんだな…出鼻をくじかれた」
(*゜ー゜) 「安易にパロディに走るな」
('A`)「それで?カズとリョウの違いってなんだ?」
(*゜ー゜) 「んー。そうだなぁ、ガキどもにはちょっと難しいかも知れないけど、お姉さん頑張っちゃうよ」
(^ω^)「あんま無理すんなお」
(*゜ー゜) 「カメラ、ちょっと止めろ」
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(ω*)「お姉さん!僕、算数のこともっと知りたいお!」
(*゜ー゜) 「ヤマトくんは、ほんとに算数が好きなんだね!」
(ω*)「うん!じゃあ、解説をお願い!」
(*゜ー゜) 「OKよ!まず、“数”について!」
(*゜ー゜) 「数というのは、1、2、3と数えることのできるモノに使う概念よ!」
(*゜ー゜) ○●「例えば、ここにリンゴとスイカを用意するわ!
さあ!リンゴは何個?」
(^ω^)('A`)「1コ」
(*゜ー゜) ○●「色んな意味で学習したようね。正解よ。
じゃあスイカは?」
('A`)「馬鹿にすんなよ。1コ」
(*゜ー゜) ○○●「OK。正解よ。じゃあ、ここで、リンゴをもう一個用意するわ。
こうするとリンゴは何個?」
(^ω^)「2コだお」
(*゜ー゜) ○○●「正解!これが『数の計算』よ!
いま、ヤマトくんは頭の中で無意識のうちに『1+1=2』を計算していたのよ!」
(^ω^)「無意識に……?ボク、またなんかやっちゃいました……?」
('A`)「早まるな。1+1をしただけだ」
(*゜ー゜) ○○●「じゃあ、ここでもう一つ。
『果物はいくつ?』」
('A`)「3コ!」
(^ω^)「2コ!」
('A`)「はぁ!!?リンゴ2コとスイカ1コで3コだろうが!!」
(^ω^)「違うお!スイカは果物じゃなくて野菜だお!テレビでやってた!だから2コだお!」
('A`)「はぁ!!?スイカ甘いじゃねぇか!」
(^ω^)「確かに!」
(*゜ー゜) ○○●「答えはまとまったかな?」
(^ω^)('A`)「スイカは果物!!」
(*゜ー゜) ○○●「何もかもが間違ってんだよ」
(*゜ー゜) ○○●「しかし、二人の見解の相違こそ、『数の計算』のキモになるわ」
(*゜ー゜) ○○●「1、2、3とモノを数える時、その対象は『同じモノ』である必要があるわ。
ヒトは物を数える時、例えば、リンゴならリンゴ、果物なら果物という単位で、対象を区別しているのよ」
(*゜ー゜) ○○●「しかし、その区別の基準は、実際非常に主観が交じるわ。
さっきのを例にあげれば、('A`)はスイカを『甘いから』という理由で『果物』に分別し、
(^ω^)は『テレビで見た』という理由で『野菜』と分別した
だから、答えに差異が表れたの」
(*゜ー゜) ○○●「中にはこういう人も居るかもしれないわ。
『この2つのリンゴの内、一つはリンゴモドキという新種の野菜だ。だから果物は1つ』だと」
(^ω^)「屁理屈だお」
(*゜ー゜) 「それでも、数学的には正しいわ。彼がやっていることを抽象化すると、1=1という計算になるからね」
(*゜ー゜) 「さて、ここでエジソン少年の話に戻るわ。
彼は『泥団子を2つ』用意している。ということは?」
('A`)「エジソンは持っていた2つのモノを、『泥団子』にくくってるわけだ」
(*゜ー゜) 「そう、この時点で彼は『数の計算』をしていることになるわ」
('A`)「でも、2つをガッチャンコしたら1つになるじゃん」
(*゜ー゜)「そこ!エジソンは大きなミスを犯した!」
(^ω^)「エジソンが犯した驚愕のミスとは!CMの後、全米が震撼した真実が明らかに!!」
(*゜ー゜)「それ実は地方のイエローペーパーにしか載ってないから」
('A`)「不思議発見!!」
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(^ω^)「なんで泥団子ガッチャンコしたらアカンの?」
(*゜ー゜) 「『数の計算』をするときはね、計算の前と後で区別したモノの基準を変えちゃダメなのよ」
('A`)「わからん。具体例プリーズ」
(*゜ー゜) 「極端に言うとね、エジソンがやってんのは、
『ここにミカンが2つあります。これをミキサーで混ぜたらミカンジュース1杯になるから1+1=1』
っつってるようなもんなのよ」
(^ω^)「泥団子とミカンは違うお」
(*゜ー゜) 「完全に数学センスないヤツの疑問やめろ。無駄な話が長くなる」
(^ω^)「説明が分かりにくいのが悪いお」
(*゜ー゜) 「ちょ、カメラぁ!!」
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(*゜ー゜) 「ヤマトくんは気分が優れないらしいから、ココからは二人で行くよ!レッツ算数!」
('A`)「……っス」
(*゜ー゜) 「ここまできたら、意地でもミカンジュースを引っ張るわ。
いい?エジソンもこれと同じよ。
計算前は『泥団子』を基準としているのに、計算の後は『大きな泥団子』を基準としているわ」
('A`)「でも、同じ泥団子だろ?」
(*゜ー゜) 「これが、エジソン少年の狡猾なところよ。まるでガラガラヘビのようにね」
('A`)「ノミコさんがボケてもツッコむ人いませんよ」
(*゜ー゜) 「あ、そう言えばそうね。まぁいいわ。
エジソンの狡いところはね、『大きな』という『量の違い』で泥団子を区別しているところよ。
こうすることで、数について興味のない人たちは『素晴らしい発想だ』と勘違いしてしまうわ。
本当は、彼がただ幼いが故の無知であるというのに」
('A`)「はぁ」
(*゜ー゜) 「しかし、これでは計算の前後で区別したモノの基準を変えてはならないという『数の計算』のルールに反する。
ということは、エジソンの泥団子ガッチャンコという行為は『数の計算』ではない、他の方法であると考えられる。
それは、何か?」
ガララッ(扉の開く音)
(^ω^)「そうか!!これが『量の計算』かお!!」
('A`)「貴様!!何奴!!?」
(^ω^)「やあ!ボクの名前はヤマト!圖拉真小学校の6年生!好きな教科は体育!」
('A`)「俺はヤマトの親友のタケル!昨日の夜ごはんは唐揚げ弁当!好きな教科は体育!」
(*゜ー゜) 「オープニングリプレイやめぇ!!」
(^ω^)「つまり、『量の計算』とはアレですね。
モノという『個人の主観により区別される単位』を基準とするのではなく、
『重さや、大きさという先験的概念』を基準としているということですね!!」
(*゜ー゜) 「お前はこの短時間で何があったんじゃ!?」
('A`)「ノミコさん!こんなところに[ビタミン剤] が!」
(^ω^)「楽屋に居たタケルくんのお父さんがくれたお!!」
(*゜ー゜) 「隠せ隠せぇ!!」
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(*゜ー゜) 「……はい、というわけで、今回の算数教室は『数と量』についてでした!
タケルくん。それぞれの違い、理解できたかな?」
('A`)「……できました」
(*゜ー゜) 「すごい!この短時間ですごく賢くなったわね!
それでは、今日のおさらいをタケルくんからどうぞ!」
('A`)「善悪という個人の主観的な基準など、強さという絶対的な力の前では無意味である」
(*゜ー゜) 「道徳の時間じゃねぇよ!」
('A`)「大きな泥団子はミカンジュースである」
(*゜ー゜) 「ではないだろ確実に」
('A`)「故に、1+1=1である」
(*゜ー゜) 「錯乱した三段論法やめろ」
('A`)「そろそろお時間ですね。
ヤマトタケルノミコト学ぶ算数、楽しんでいただけましたでしょうか?
楽しくなかった?それは貴方の魂のステージが3次元止まりだということです。
ここで、悲しいお知らせです。こちらの番組、本日で打ち切りとなりました」
(*゜ー゜) 「でしょうね。」
('A`)「来週からは『kazuもryoのヒッポッポ講座~悪そうなヤツは大体悪いヤツ~』が始まります」
(*゜ー゜) 「始まる前から死んでますが」
('A`)「それでは、さようなら」
(*゜ー゜) 「あ、はい。さようなら」
終
制作・著作
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(・∀・)
(*゜ー゜) 「あ、ほんとにコレで終わるんだ。
オチてないけど」
('A`)「黙っとけばバレないって」
(・∀・)「無理だろ」
(*゜ー゜) 「いや、誰だよ」