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ダンジョン暮らし!スキル【ダンジョン図鑑】で楽々攻略?  作者: 夢・風魔
第1章:ダンジョン生成に巻き込まれまして
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7:バッタがバタバタ。

「へぇ。太極拳を習っていたのか」

「あはは。で、でも、正規の太極拳じゃないんです。ほら、こんな世の中でしょ? 祖父が若い頃にかじった武術を、私に教えてくれただけで」

「いやいや、十分だよ。道理で反応速度が速いわけだ」


 早すぎて俺はほとんどスライムを倒せなかった。

 取り出して鞭を持つまでに倒されてたし。まぁスライムだしね。一撃だから仕方ないさ。


「うぅ。私もレベル上げしたいぃ」

「え? スライム可愛いとか言ってたじゃない?」

「でもレベルは上げておきたいのぉ。だって足手まといにはなりたくないもん」


 そう言ってくれるのが有難い。3人で協力すれば生存率も跳ね上がるしね。

 それに、図鑑モンスターでレベルアップさせ、なんとか24階のモンスターとも戦えるようにしたい。

 まぁその為には相当数のスライムを倒さなきゃならないだろうけど。


「ん……俺の感知範囲にモンスターが入ったな。二人はここでじっとしてて。俺は様子を見てくるから」


 ついでにモンスターを目視出来れば図鑑に情報も載る。

 気配が店の正面入り口奥から。まぁ背後が壁だから、来るとしたら正面か横しかないんだけどな。


 店内一口周辺はガラス張りなので外の様子が見れるが、それは同時に外から中も丸見えということ。

 基本的にモンスターは視覚や嗅覚聴覚に頼って獲物を探すと言われている。

 店内からだと匂いや音はある程度遮断されるだろうが、丸見えじゃあ見つかってしまう。

 ここはサービスカウンター後ろの窓からこっそり覗くとしようか。


 少しだけ窓を開けて外の様子を見るが、視界にモンスターの姿はない。

 駐車場のアスファルトは至る所で消え、ダンジョンの地面になっている。

 もう少し窓を開けて視界を広げるが、やっぱりどこにも居ない。


 感知できる範囲は俺を中心に半径100メートルほど。

 駐車場は途中で遮断され、その先は壁になっているが……意識を集中して感知性能を上げると、モンスターの気配はその壁の中からだ。

 壁の中にモンスターが居るのではなく、壁の向こう側にある通路にモンスターが居るってことだ。

 その通路がここと繋がっているのか、どのくらいの距離なのかは分からないが……まぁ今すぐ危機が迫っている訳じゃない。


 感知の範囲を出てしまったか。

 窓を閉め鍵を掛けてから二人の下へと戻り、周囲の状況を伝えてから二人を休ませた。

 後で交代して貰うが、その間にスライムと戦おう。

 結局一匹も倒させてもらえなかったし。


 残りDBPは15,380。

 スライム一匹1DBP消費。取り出し放題とはいえ、慣れてくれば他のモンスターでも訓練したいからなぁ。

 まぁ地下1階のモンスターしか出せないが。


「よし、まずは2匹、いってみよー」


 グニュ――ぽいっ。グニュ――ぽいっ。

 取り出した二匹のグリーンスライムから距離を取り、図鑑から手を放して鞭を持つ。


「そりゃっ」


 シュっと飛んだ鞭は、見事スライムにヒット!

 パシンッと水風船が弾けるような音がして、スライムが四散する。

 もう1匹が必死に近寄って来るが、俺に届く前に鞭打つ。


 パシュ――こちらも四散。

 相変わらず弱い……。


 別のモンスターを取り出すか?

 だが他に取り出せるモンスターと言えば……。


「おぅ……巨大ミミズと巨大バッタ……」


 ミミズは掴みたくないな。

 バッタがいいんだが……1メートルだろ?

 飛んだらやばくないか……。


 そうだ!


 二人が眠っているため、店内には行けない。バックヤード内で探そう。


 そうして見つけて来たのは、大型犬を入れるためのケージ。まぁ檻みたいな奴だ。

 この中にぽいして、蓋を閉めれば逃げ出せないだろう。


 くっふっふ。さぁバッタ。覚悟しろ!


 ずぼっとバッタイラストに手を突っ込むと、なんともガサガサした物体に触れた。

 1メートル……思ったより小さい?

 そう思われるバッタを取り出した瞬間。その瞬間までは割と小さかった。

 だが取り出した直後に、確かに1メートルサイズまで大きくなった。

 なるほど、こういう仕組みか。


 って納得してないで、ケージに!


 ぽいして蓋して、ガシャンガシャンとバッタが跳ねる。


「うぉい! 静かにしろよっ」


 そんなん知るかボケー的にバッタが騒ぐ。

 ケージが壊れるぅっ!


 急いで仕留めようと鞭を振るが、ここで大きな誤算があった。


「ケージの隙間に鞭入らんばい!!」


 必死にケージから飛び出そうと、狭い中で暴れ回るバッタ。

 ど、どうする。早く仕留めなきゃ二人が起きてしまう。


 そう思っていると、背後からひたひたと音がする。


「五月蠅いっちゃ」


 そう言って、半分目の座ったセリスさんは、鎌を手にしてケージの蓋を開けた。そして刺した。

 

 バッタ。絶命。


 彼女は蓋を閉めると、そのまま大戸島さんの横に置いたパイプベッドに戻って行った。


 俺……どうやって戦闘の勘を取り戻そうか。

サブタイトルが寒いダジャレになっているのは、作者のセンスの限界がこのあたりにあるからです。

気にしたら負けです。

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