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お悩み屋(仮)  作者: にしにし
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1-5

「ノリカちゃん、無理はしないでね。

涙を流すほど悩んでるんだ。

一度どうしたいか、自分で考えてみなさい。

話したくなったら、いつでもおいで。

僕はただ待ってるだけだから。

さぁ、時間も遅くなってきたし、高校生はもう帰りなさい。

お代は次回にお渡しするよ。」


悩み屋さんは言葉が出ない私に、言葉をかける。

今ここで話し続けるより、時間を置いて話した方がいい。

悩み屋さんはそう言ってくれてる。

でも、変な人。

私はまた来るとも言ってないし、お代なんかもらえる話ではないのに。

ネタになる?全然。

当事者以外にはよくある話集の一つにしかならない話。



でも、私はおそらく、またこのおじさんに会って話をしたくなるだろう。

話したくなったら、また来て話を聞いてもらおう。

私はそう考え、悩み屋さんに会釈して帰宅することにする。



普段歩まない道を勘違いでも歩んでしまうと、知らない世界が広がってるんだな、と感傷に浸る私。

これ以上気持ち悪いものはないけれども、先ほどまでつっかえていた嫌なモヤモヤは、ほんの少しその重さを失ったように思えた。


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