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話しながら、冷静な自分がいたのに気づく。
こんな道端で、知らないおじさんに。
別に解決したいと思ってない…と言うと嘘にはなるが、こんなことで解決するなんて思ってない。
このおじさんの言うように、悩み事を離したいだけなのかな…。
そんな事を考えながら、悩み屋さんと私の間に数秒の沈黙が訪れた。
たった数秒だからなのか、悩み屋さんとの沈黙はどこか穏やかに流れていた気がする。
「そっかぁ…。ノリカちゃん、とても辛いんだね。わかるとは言わないけど、伝わってくるよ。
これからどうしたらいいのかって悩んでるのかな?
もちろん、僕にも答えは示せない。
だから、ノリカちゃんはただ悩んでる事を話してくれればいい。
話きれるまで、僕はずっと聞く。今日じゃなくてもいいし、18時以降なら僕はだいたいここに居るから。」