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探求者の記録簿(メモリーログ)  作者: Liis
守護者の日々
9/109

樹木の時

2/22

書き直しました。

 全く、今日は、大変な目に遭った。

 とりあえず、下まで降りよう。

 それにしても、ドクターは、なんでこんな不便な部屋に住んでいるんだ?

 空き家なら幾らでもあるから地上に住めばいいのに。


 部屋にでると太陽が沈んでと月が輝いていた。。

 ドクターがいる部屋では、時間の流れが違うらしい。

 この村では昔から、そう言われていて、村の七不思議の一つに数えられている。

 七不思議を言い出した人誰なのかはわからない。


 階段の手すりにはドクターが作った道具が設置してあった。

 名前は携帯型エスカレート移動装置だったはずだ。


 機械にタグがついてあった。

 そこに注意書きが5つ書いてあった。

 レールに該当する物に引っ掛けて使用してください。

 安全帯をつける。

 レバーは必ずゆっくり倒す。

 排熱口の前にはいかなる物も置いたり、出してはいけない。

 駆動部には手を出さない。

 以上


 難しい事はこの際無視して、この道具を使おう。

 スイッチを倒して電源を入れた。


 「システム起動しました。ユーザー認証中。認証完了。アルス様どうぞお乗りください」


 音声ガイダンスに従って機械に体を乗せた。


 「状態確認中。ユーザーの体が疲労しています。5時間ほどの睡眠をとることを推奨します。」

 

 疲労度を調べる機能がついているのは、ドクターなりの配慮だろう。 


 安全帯を装着してレバーを倒した。

 ゆっくり移動を始めた。

 遅い、遅過ぎる、歩いたほうが早い。

 これの10倍速にならないか。

 

 「ユーザー情報更新、以後はリミッター10倍速まで加速可能です」

 心を呼んだかのように機械がしゃべりだした。


 レバーを限界まで倒した。

 すると今までカメのようなスピードだった機械が加速した。


 「下までの時間は後5分です。

 しばらくの間アラン様からの伝言をどうぞ。


 アルスに伝え忘れたことがある。

 お前の手に持っているfirstlibraryはお前の身に起こったことを自動で記録する本だ。

 作ったのは夢世界の住民だ。

 夢世界とは、この世界とは違う空間の事だ。

 お前がいた場所は夢世界にあるすべての本が集まるとされているチノ遺跡だ。

 そこには、巫女様とウィンダがいたはずだ。

 巫女様はいろんな本が入れ替わっていたり、書き換えられているかを調べている。

 ウィンダはその巫女様を来訪者から守っている。

お前はウィンダに襲われたはずだが何も心配しなくてもいい。

 彼女が使ったのは魔術の一つで、効果は武装解除及びに魔術効果の解除だ。

 その効果でfirstlibraryの制限が解かれて、持ち主の身を守るという防御機能が発動した。

 持ち主が受けた術を一度だけ無効にして、同じ術を書き記すというものだ。

 彼女が気絶した理由は巫女様の客人に手を出した事と、自分で作った心の壁を壊されたショックだ。

 暫くの間は彼女にあわないほうがいい。

 気まずい空気になる」


「以上で伝言を終了します。


その他用事がありましたら以下の方法でコンタクトをとってください。

 直接会いに行く。

 当機に伝言を残す。

 以上です」


 ここ以外に空間があのことに驚いたが、何よりも夢ではなかったことに驚きを隠せなかった。

 部屋での少し内容と違って聞こえたけど、ドクターは嘘をつくような人ではないので俺が何かを誤解しているのだろう。


 機械からの伝言を聞いている内に下についた。

 

 「只今の時刻は23:30です」


 「もうこんな時間か、クリスタが待っているだろう。早く部屋に行かなければ」



 部屋の中を覗くと彼女がイスに座って待っていた。


 「アルスおかえり。調子はどうだった?」


 ずっとここで待っていたようだ。


 「ああ、少し疲れが溜まっていただけのようだ。しっかり睡眠をとれば問題ない」

 「本当によかった。じゃあ私は、家に帰るね」


 「気をつけて帰れよ」

 「お休み アルス。あとまた勝手に村を出ようとしないでね。

どうしても出たいなら必ず私に声をかけてね」


 「わかってるよ。おやすみクリスタ」

 「おやすみなさいアルス」


 クリスタは俺の部屋からでて自宅へ向かった。

この樹木の中では時間の流れが違います。

これはあとから物語に関わってきます。

クリスタはアルスが目覚めた時間から帰ってくるまでの間ずっと待ち続けて居ました。

時間に換算すると10時間30分間ずっと一人で待っていました。

これは並大抵な想いではできません。

それだけクリスタにとってアルスは大切な人なんです。

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