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探求者の記録簿(メモリーログ)  作者: Liis
保守協会の謀略
89/109

エンジニア実験地区

鬱場面がありますのでご注意下さい。

それと、作品が終わりそうにないので今回からキャラにしゃべらせてばっかりで字の文をまったくと言っていいほど書いていません。

なんやかんやあって午後の3時頃になった。

 

「それじゃあいこうかなー」

 

 ミチュールさんの仲間を救いにエンジニア実験地区ゲートを通り抜けた。

 その先は俺からすれば異質な物だった。地面はまるで液晶のように表示ができるアスファルトに覆われていて草が生えるのを許さず、空はよく見るとなにやら透明な物で覆われいて、ゲート以外から出入りが一切出来ないようになっていた。

 それと、所狭しと高層ビルが建っていた。そのなかで一際高い建築物が中央に建っている。こんな高さの物はハテノ村の樹木こと俺の自宅ぐらいだ。

 

「何か禍々しい気を感じるものだね」

 

 アリウムは何かを感じ取って腕を擦った。

 

「あれが私が言った高台だよ。私の仲間の多くはあそこに連れてかれたっきり帰って来なくなった。無線機で中に連れていかれた人から伝えられたことは以下の通りだった。『この施設は元はただの観光タワーだったんだけど、好き好んでこの地区に入るようなやつに観光客は居ないという理由から閉鎖された。後は取り壊すだけだったけど、保守協会がこれを買い取ったんだ。俺にはこいつの使い道はわからん。ただ伝えられた事は、明日に俺はエレベーターを取り除いてできた大穴から落とされるらしい。理由を聞いても特にない生き残りたければ考えるんだな。ただそれ一言だった。俺は怖い。理由もなく明日殺されることが、死にたくない。ここから逃げたい。そう思っていたら明日になってしまった。俺は直に死ぬ。だから最後に言わせてくれ、助けを読んできてくれ。俺はもうだめだが、他にも助けを待つ人がいる。この地区の住民はもうだめだ。まるでなにかにとりつかれたかのように、人々の暮らしを発展させてきた我々を恨んでいる。だから、恨みを持たずに、信頼のできる人を呼んで来てくれ。大人はだめだ、出来れば子どもがいい。理由は、大人は警戒されやすいからだ。対して子どもは警戒されにくく、我々凝り固まった大人とは違ったアプローチで解決してくれるに違いない。今まで黙っていたが、今まさに落ちている最中なんだ。俺は直に別の世界にでも行ってしまいそうだ。さらば、我々の師匠ミチュールよ』

 彼はその後連絡が取れなくなった」

 

 むごい。その一言しか俺は言えない。自分の欲求の為に旅立つことを決めた俺は何をのんきに考えていたんだ。人が殺されているんだぞ。冗談ですむレベルを越えている。

 

「その人は母さんにとってどんな人ですか?」

 

「テクノと同じぐらいに大切な家族の用な存在かな」

 

「その人はまだ生きているです」

 

「そう言ってくれるのはありがたいけど、現実は甘くないかな」

 

「母さんもエンジニアだったのに捕まらずにいられたのは何故ですか? 弟子がいっぱいいて、名前も顔もしれわたっているような超有名人がいったい何故捕まっていないのですか?」

 

「それは、隠し研究所が見つかって私の部屋を保守協会に開けられる前に人工ワームホール生成機を使って地下水脈に……」


「その前提からおかしいです。超有名人の母さんが誰にも気づかれずに行動すること自体不可能です。狙うならまず母さんのはずです。その母さんが捕まっていないのは捕まえる必要がないからです。

 ところで、この地区って部分的にハテノ村に似ているです。例えば近くにある時計のオブジェとか、ハテノ村由来の伝統的な作りに似ているです。似ているというかまるっきり同一です。

 もしかして、捕まっている人は元はハテノ村出身者及びに、その子孫なんじゃないですか?」

 

「その通りだよテクノ」 


「ハテノ村出身者にしかできない術が有るです。それが、真名解放です。確か母さんは、それが使えなかったですね」

 

「そう、私はそれが使えなかった。だから擬似的にそれを行う為に私はスピンセレクターを開発した。

 そんな役立たずの私の部屋に来たのってまさか」

 

「ワームホールが真の狙いです。そのワームホールだって、真名解放を擬似的に再現して作ったものですね。

 悪用されまいと破壊したのはよかったです」

 

「つまり、保守協会はワームホールをつくる事が目的で、元々それが出来るハテノ村出身者を使って実験をしていると」

 

「でも、計画は進んでいないですね。無理やりこじ開けたワームホールは何処に繋がるか分からないです。実用性は皆無です」

 

 バキュゥン

 突如銃声が鳴り響く。

 ミチュールさんが地面に仰向けに倒れた。

 

「母さん、母さん目を開けるです」

 

 ミチュールさんは頭から血を流している。息は辛うじてあり、生きている。テクノとアリウムが治療を行っている。

 

「許せない。

 ダウジングクリスタル起動!

 対象は、狙撃者。

 あのタワーに居るんだ。

 汎用型地上武装起動。

 あいつを殺して!!」

 

(了解しました。リミッターを完全解除します。

 モードアポカリプスにシステムを変更しました。

出力により、当機が破損する恐れがあります。ご注意下さい)

 

 汎用型地上武装が2本の螺旋状に変形した。俺は驚いた。アポカリプスだと、いけない止めなくてはいけない。

 

「それを使っちゃいけない。アポカリプスは全てを分解する力。使えば最後止められなくなる」

 

「邪魔しないでアルス。ミチュールさんが射たれたんだよ。そんなやつを野放しにしてはいけない。するわけは、いけない。させるわけにはいかんのだよ。フフフ。ハハハ」

 

 タワーに向けて汎用型地上武装振られた。するとタワー頂上部が木っ端微塵にくだけ散った。

 クリスタの様子がおかしい。

 人が変わったかのようだ。

 実際に目の色も変わっている。

 

 「お前はいったい誰なんだ?」

 

 「我が名はアポカリプス。このクリスタによって殺された者だ」

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