繋がる心
今回の登場人物
アリウム・ミクスチャー 聖霊人
アルカミクスチャー 聖霊獣(アリウムの中)
フロル・リーフ 巫女
ナチュルハードクレイ 聖霊獣
フロル「うーん、ムニャムニャ」
アリウム「今日出会ったばかりなのに一緒に眠ることになるなんて不思議だねー」
(ああ、我も自身とにた存在のものとここまで近づく事は今までにおぼえがない)
私はアルカミクスチャーと会話をしていた。寝る前はいつもこのようなことをしている。これからも続けていくつもり。
{我はフロルと精神をリンクする。彼女が次に目を覚ます時がくるまで眠りにつく}
ナチュルハードクレイはこういった。
初夜
フロルに取っては、初めての体験。
痛いことをするわけでもなく、辛い事をするわけでもないけど、私は彼に伝えた。
アリウム「女の子には優しくしてね」
フロルの夢の中
フロル「ここは~どこ~」
周囲を見渡す限り草木しか見えない。
考えてみようと思ったけどできなかった。寝起きのようなふわふわとした気分で頭があまり働かない。
フロル「まあ~いいや~」
柔らかい苔の生えた岩の上に座った。
フロル「ここは~なんて~和な~場所なんだろう~」
風が吹いて緑の香りが漂う。
サァー サァー
木が揺れて、みたことあるような建築物が見えてきた。
そこにゆっくりと近づくとナチュルハードクレイがそこにいた。
{待っていたぞ。我が主}
小鹿のような弱々しさは無く、たくましくてまるで、オリジナルの彼みたいに思えたよ。
{ついてきてくれ}
奥に進むとあの神殿のようで少し違う独特の内装になっていた。
{我との契約の時、我は供物を戴いた。我から契約の証を譲渡しよう」
チュッ
彼は私の手の甲に接吻をした。
なんだかわからない感情が心の中で渦巻くのを感じた。
{今我が主に証をつけた。この証は普段は見えないが無くなることない。この先永遠に消滅することのない我との繋がりを表すもの。繋がりを断ち切ることは我も主もできない}
ドクンドクン
胸の高まりを感じる。
彼との関係を改めて実感できて
彼に抱きつこうと思って手を延ばしたけど意識が遠のいてそこで私は倒れた。
{初日で力を使いすぎたようだ。フロルが現実に戻るまでこの場所でとどまろう}
フロルは今までに経験したことのない刺激で気を失ってしまいました。
この場所は精神空間と言って誰でも自分の中にある空間で、睡眠時など精神が安らいでる時に特殊な力を持ったものが入れる場所です。
今回はナチュルハードクレイの精神空間の中にフロルが迷い込見ました。
次回は地上に出てセンターパークに向かいます。