振り返り
今回で旅立ちからようやく1日目が終わります。
ディナーを食べ始めて数分後、ハックがこの店に辿り着いた。
ハック「なんだ?この店は」
アリウム「よくこの場所がわかったねー。もしかして探していたのかな。君も苦労人だねー」
ハック「おまえの居場所ぐらいは探さなくてもわかる。
それよりも、この店はなんだ?」
ハックらしくもない言動の不自然さが私の心に、歪み(ひずみ)を生み出した。
アリウム「どうしたのかな。何か気になるところでもあったのかな」
ハック「ここは、何をする店なんだ?」
アリウム「何って、ご飯を食べる処だよ。早くしないと無くなっちゃうよ。さあさあ取って」
皿を彼に渡したが、食べるそぶりを見せなかった。
ミチュール「もしかして、食べ方がわからないのかなー」
ハック「仰るとおり、みたことないものばかりだ」
ミチュールはハックに食べ方とマナーを教えた。本当は私が教えたかったのになー。
食後
ミチュール「………と言うわけでそのテクスチャという人に負けちゃって、本当にみんなには迷惑かけちゃったよ」
アルス「俺達は実はカジノに行っていたんだ」
クリスタ「そこで大金を手に入れたからそのお金で支払うよ」
クリスタは支払いに行った。
ミチュール「ねえ、バイブル?」
バイブル「どうした、クリスタ」
ミチュール「どうして、カジノに連れて行ったのかな?」
バイブル「色々な世界を見てみたい、確かそんな事を言っていた。あの村は広いが隔離されている。樹木を護ることも重要だが、もうそろそろ独り立ちしてもいい年のはずだ」
ミチュール「違う、そのことじゃなくて、レートは教えたのかな」
バイブル「レートもなにもここはシェルターの中だ。シェルターマネー以外は使えないはずだ」
メニューを見て、バイブルは何かに気がついた。
バイブル「なる程、まあ良いだろう。これも勉強だ」
店員「お支払方法はどうなされますか」
クリスタ「VIPカードでお願い」
店員「16万マネーになります。」
クリスタ「今渡したカードでお願い」
店員「お客様、金額が全く足りません」
クリスタ「500億シェルターマネー入っているはずだけど」
店員「現在のマネーのレートは500億シェルターマネーは10万マネーほどの価値しかありません。50万:1ですので、あと6万マネーつまり300億シェルターマネーのお支払となります」
テクノ「シェルターマネーはローカルマネーです。共通通貨ではないです」
ミチュール「テクノは、はじめから知っていたのかな」
テクノ「当然です」
フロル「最近は気づかないうちにシェルター内の環境が変わっているみたいだね。カジノに行ったきり戻ってこない人がいるとかいないとか」
クリスタ「アルスちょっときて」
アルス「どうかしたのか」
クリスタ「実はお金が足りなくなったからお金貸して」
アルス「貸すも何も、元々クリスタのお金じゃないか」
こうして長いように思えた1日が終わって男組はバイブルの家で、女組はミチュールとフロルの家で就寝についた。
私は、フロルの家で就寝についた。同じ巫女として初日が心配だから近くで寝た。
途中で分散行動をさせてしまったせいで、やけに長い1日になってしまいました。
次回はアリウムの心配とは一体何なのかがwわかります。