助けを求めて
閉じ込められたテクノが助けを求める話です。
知恵を絞って助けを求めます
扉が堅く閉ざされて光は入らない。光源は存在しないからなにも見えないです。
ミチュールは私の近くでうずくまっているです。まさにお先真っ暗です。
この保管庫は外からは開かないです。
外に音は漏れないから誰も来ないです。
考えるです。考えるのです。ここからミチュールを連れて外にでる方法を考えるです。
深呼吸
こういうときこそ深呼吸をするです。
スゥー ハァー スゥー ハァー
テクノ「今の現状を整理するです。現在は、保管庫の中にとじ込まれていているです。それに、ミチュールが負傷して動けないです。
こうなった理由はテクスチャと名乗る人に薬品をぶつけられて私が正気を失っているうちに入り口を閉められたからです。
どうすれば脱出できるですか?
(扉を開ける)
それは無理です。外からしか開けれないです。壊すことは不可能です。
(助けを呼ぶ)
音はすべてかき消されて届かないです。
(音以外ならば届く)
私はアルスと違って便利なポーチは持ってないです。持ってるものは杖と服とポシェットだけです。後、ミチュールの銃の形をした機械しかないです。伝達手段は皆無です。
(伝達ではなく直接助けを呼ぶ)
物理的に無理です。そもそも出られるのなら助けなんか求めないです」
考えを巡らせているときに、有ることに気がついたのです。
「物理的に不可能なのは知っていることです。保管庫からは出られないです。でも、一つだけ出て行くことが出来るものがあったです。ゲートを開けばそこにいけるです。完全移動は出来ない簡易ゲートだから魂しか行けないですけどこの際関係ないです。
やるべきことはただ一つ、夢世界に跳ぶです」
私は杖を開けば両手で握り締めてた。
「ゲートオープン、リンク先は夢世界。行く場所はチノ遺跡。
3 2 1
GO!」
そこで私は気を失ったです。
夢世界(チノ遺跡)
私は遺跡に行くことが出来たです。
後はPかウィンダに助けを求めるだけです。
遺跡を進むが人が見えない。それに以前来たときよりも遺跡が破損していた。
どこにいるですか?
いまだに見当たらない。
超能力を使うです。
この能力を使える人は、私の知る限り2人いるです。
床に手を置いた。
特有の冷たさを感じる。冷たさの奥に温もりを感じる、それが残留思念です。
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ウィンダ「良いのですか?大切なお子さんを旅に出して」
P「世界に歪みが起きない限り、アルスは絶対に死なないの」
ウィンダ「今でも、この世界に歪みを発生させようとたくらむ人がこの遺跡に来ているというのに大丈夫なのでしょうか?」
P「私が居なくなっても、アランがきっと守るの守護者でもあり、管理者だもの。それと後からこの場所にテクノが来るからやるべきことをここに残すの。
私はテクノがくる頃の時間はゲートを通って異相世界にいるの。助けを求めれる人はアルスだけなの。ここからアルスのもとに行くことは不可能じゃ無いけど、魂しか行けないの。でも、その杖を使えば連絡がつくの。杖の機能はたった一つ機械を制御する事だけ。便利なポーチと繋がっている部屋があるの。場所は地下の保管所だから自由に使っていいの」
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何ですか今のイメージは、あらかじめこうなることが予測されていたみたいです。
何だが君が悪いです。
少女は地下に向かった。
保管所前
目の前には鍵穴すら見えない扉があった。開けることは普通は出来ないが、この杖が助けてくれる。
杖をかざすと、重たい音をたてながら扉がスライドした。
中には螺旋階段のような物がいくつもあった。触って見るとそれが何かわかった。
これは全てアルスのポーチにも繋がっていて、アルスが欲しいと思った道具をその場で組み立てて転送する。その逆にポーチに入れた物をここに転送して、部品や材料事に分解して格納する。
ポーチから組み立てる事が出来るのならばここでも出来るはずです。
テクノ「組み立てる物はこの杖と通信出来る機械」
螺旋の機械に命令すると螺旋が回転しだした。
バチバチ バチバチ
静電気が発生しているかのような音です。螺旋を見ていると、その中央になにやら部品のようなものが幾つか集まってきた。どうやら螺旋の上に載ってきて更に地下から運ばれたようです。
何だか見覚えがあるです。自分の家(実家ではない)に同じような機械があったです。
どんどん部品が運ばれてくるです。
部品が宙に浮きながら繋がっていくです。
その中になぜだか水晶があるです。どこに使われるのかは今の私には分からないです。
気がついたら機械が完成したです。
かかった時間は20秒ぐらいです。
そのできあがった機械は螺旋の動きが止まった瞬間に落下して床にぶつかった瞬間消えたです。
現実世界
やはりカジノは変わった場所だ。裏の世界が見えるというのは少しは本当のことのようだと思えた。
クリスタ「誰と合流しようか?」
選択肢は二つある。
遺跡班と合流するか、不動産班と合流するか。どちらもいる場所の検討がつかない。
時刻はシェルターに入ったのが夜7時ぐらいだから夜9時ぐらいだろう。
結局食事は取ってない。
アルス「合流前に食事をとろう」
クリスタ「いいアイデアだね。バイブルさんいい店知らない?勿論代金は私持ちで」
バイブル「なら高級料理の店を紹介する。VIPカードしか使えないが、味は保証する」
例の店に着いた。
メニューはない店だ。
円卓に座る。
アルス「取りあえず、一番早く出来るものを出してくれ」
お腹がペコペコだ。今は早く料理が食べたい。クリスタが作るもの以外食べたことないので期待していたが、急にポーチが重たくなって、椅子から転げ落ちた。
クリスタ「大丈夫アルス?」
アルス「急にポーチが重たくなってバランスを崩したんだ」
バイブル「中を確認するべきだ」
言われるがままに、ポーチを開けると謎の機械が飛び出した。
アルス「これは何だ?」
錠剤を一つ口にした。
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この場所はチノ遺跡だ。なぜかテクノが見えた。なにか言っている。
テクノ「それは通信機です。早く電源を入れるです」
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深刻な顔をしていた。
だから急いで電源を入れて耳当ての形をしたスピーカーを手に当てた。
テクノ(保守協会の人にミチュールが襲われて負傷したです。それにとある部屋に綴じ込まれていて身動きが出来ないです。早く助けにきて欲しいです。ミチュールが、お母さんが大変なことになっているです)
店員「お待たせしました。15種類の豆のソテーでございます」
アルス「飯食ってる場合じゃねえ」
俺は店を飛び出した。
テクノが助けを求めている。ミチュールさんも負傷している。行かなければ、助けに。
一体どこにいるんだ。
俺はまた錠剤を口に含んだ。
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テクノとミチュールが真っ暗な部屋の中心で縮こまっていた。何一つ場所の手がかりがなかった。
クリスタ「どうしたのアルス?急に店を出て」
アルス「テクノとミチュールさんが保守協会にやられた。助けに行かないといけない。でも、錠剤を使っても場所が分からなかった。いったいどうすればいいんだ!」
クリスタ「ちょっと待って、調べるから」
クリスタは首飾りを取り出した。
クリスタ「ダウジングクリスタル起動!
対象はテクノおよびにミチュール」
水晶がある向きを差した。
アルス「その先に居るんだな」
俺達は急いで助けに向かった。
夢世界
助けは呼べたです。後は入り口を閉めて現実に戻るです。
この助けの求め方は回りくどいですが、よくあるファンタジーに出てくるような魔法なんてものはこの作品ではあまり出てこないので、登場人物が今使える方法ではこれしかなかったために、このようになりました。