緊急召集
今回は保守協会側の話です。
第30部人為的な策略のリーグ視点からのアルス達はどう見えたのかただそれだけです。
~保守協会本部の円卓~
リーグ「お待たせしました。会長」
プランジャー「遅いぞ貴様。これだから貴様は下っ端なのだ」
テクスチャ「あまり責めるんじゃないよ。彼ひどい怪我をしているから」
フリント「腕に矢が刺さった。でも、思ったほど重傷じゃない。太い血管と神経には触れていない。腹部には打撲。これは誰かと殴り合った時の方がひどい怪我だな」
リーグ「こっちは命辛々逃げてきたんだ」
ミスト「君の怪我というのはショボい。実にショボい。矢が刺さったと言ってもあれは毒も塗っていない暗殺道具じゃない競技用の矢なのだよ。出血もろくにない。君が怪我をしたのは体じゃない。メンタルだ。細かくいうとプライドに傷がついたようだ」
プランジャー「貴様のショボくお粗末なプライドなど捨ててしまえ。邪魔でしかない」
リーグ「なにをー」
エリック「少しは静かに出来んのかおまえ等は、今日は報告をするためにわざわざ召集したのだ。
リーグが怪我をしたことは知ってるな。あれを怪我と呼ぶかは別の問題だが協会に牙を向いた奴らがいる。リーグ説明してくれ」
リーグ「聖霊獣が復活したときいて俺はまずハテノ村の調査をある青年に依頼した。だが青年は帰ってこなかった。俺はハテノ村では聖霊獣が暴れて村人は死に絶えたと考えたのだ。
そこで、聖霊獣の消滅とセントラルへの水源の供給を同時に解決する画期的なアイデアを思いついたんだ。それは水流を変化させるためのダムを建設させたのだ。我ながら良いアイデアだと思う」
プランジャー「託宣はいいがら続けろ」
リーグ「ダム完成から数日後に人の居ないはずのハテノ村の住民が上流にやってきたのだ。彼らは川をせき止めたせいで聖霊人と呼ばれる聖霊獣の上位体が大変な目に逢っている等の内容の事を言ってきた。
聖霊は人々に危害を及ぼすだから彼らに聖霊はじきに消滅すると伝えると彼の仲間がダムを決壊させた。
保守協会に牙を向いた。だから俺は剣を振りかざした。その時女が見たことのない白銀色の特殊な弓で矢を放った。無論よけたが、Uターンして腕を貫いた。有り得ない、そんなことあってたまるかなどと思っていたら自然と剣が落ちた。彼に剣が奪われてこのざまだ。
一時的に離脱をして聖霊を消滅させるために別地域の汚染水をハテノ村に流れるようにした。これで聖霊は消えて平穏が戻ってくるそう思っていたのだが、彼らは書物を取り出した。あれはいったいなんだ?
遠くから覗いていると巨大な竜巻が突如発生した。次々に存在しないはずの術の魔術を一斉に使い始めた。俺の目には悪魔のようにしか見えなかった。逃げ出したからここまでしか知らない」
エリック「リーグの言ったハテノ村の住民彼等は特別な存在で潜在的に術を使う才能を持っている。そして代々その術を使って世界を守護している。開祖の頃から我々保守協会の邪魔をしている。奴らの術と我らの術強さで言えば我々が強い。脅威にもならないがある一族だけ注意しなければならない存在がいる。それはアカシックの名前を持つA・レコード家だ。
この一族のせいで幾度も協会が解体させられた。犠牲になった者の数がわからないぐらいに奴らに消された。
だから消さねばならない。消させる前に」
プランジャー「伝承によると、MPと呼ばれる未知の力を使う、我々の使う術とは違う特殊な術を使うそうだが、術の特徴を教えてくれ。これでは対策を建てようがない」
エリック「彼等は名前使い。術の起動方を自分自身の真名に組み込み、真名を解放する事で様々な術を使う。術を使うには始めになにをどの様にどうするのかを宣言したあとに真実の名の下にと宣言して術が発動する。一度発動したら本人が中止するか、MPが尽きるまで発動し続ける。
それとA・レコード家は、苗字と名前の内の苗字しか解放できない、だが苗字を使われたら大問題だ。
アカシックは万物の知識だ。
幾ら情報を規制しても気づかれてしまう。
我々の目的は、争いの無い平和な世界を築くこと、それを知識を使い邪魔する。
だがA・レコード家にも気づかれない方法もある、それは彼等の認識を実物とずらすことだ。
自分で見たものしか存在しない誰だってそういうものだ」
テクスチャ「アタイなら認識をずらすことができる。でも一体なにをどの様にするんだい?」
エリック「ずらす物は特定人物の固定概念彼等のリーダー。リーダーが正気を失ったら組織の統制がとれなくなり、なにもできなくなる。
そこを突いて彼等を一族ごと抹消する」
有ったことは同じなのに立場や考えの違いで違うように見える現実でもそんなことはあるでしょう。
アルスは犠牲なんて認めない。
保守協会は犠牲を払うことで世界を変えよう。
どっちが正しいことなのか難しいですね。