頼み事とは
前回の女性だらけとは違い、今度は男性しか出てきません。
アリウムにあるのを持ってくるように頼まれたハックはアルスの家にいた。
「こいつを持って来いと言われたのだがどこにあるか知っているか?」
例の紙をアルスに渡した。
「この村にあったの残っているかな。しかも天然の物で曇りもなく傷もなく大きな物か……。それを5つか……。まず無理だな」
「だよな。センターパークでも、揃えるのに200万ほどかかる。無理だと思うが、何とかして手に入れたい」
不可能に近いことだが、諦める訳にはいかない。
「ドクターなら、何とか出来るだろう」
樹木の上部の部屋
「なるほど、確かに難しいな。でも無理な話ではない」
ドクターに話したところ、何か良いアイデアがあるようだ。
「詳しくは話せないが、俺が若い頃に行った場所にそれが多く採れる所がある」
「それは一体どの方角にある?」
ハックは早く知りたいようだ。
「方角では説明できない。なにせそこは地下水脈なのだから。昔は自由にはいることができたが、今は入り口は埋められていて誰も入ることができない」
期待していたが、がっかりした。
大量にあるのに手に入れることができない。
そんなもどかしさをハックは感じていた。
「ドクターそれを教えるからには入るすべも知っているのだな」
アルスはドクターのいつもの会話の流れを知っているためハックとは反応が違った。
「確かにある。だが本当に行くのか?」
2人は顔で語った。
「ついてきなさい」
樹木の部屋(穴のある場所)
目の前には以前吸い込まれた穴があった。
「ちょうどいい機会だから少し説明する。アルスにはゴミだめと以前説明したが、あれは嘘だ。本当はワームホールなのだ。特定のアイテムを持って飛び込むと、様々な場所に移動できる。」
「すごい便利じゃないか早速使おう」
ハックは今にも飛び込む準備をしていた。
「待て早まるな。洞窟の中に酸素があるかどうかは確認していない。もしなかったらお陀仏だ。このボンベを渡す、30分しか持たないから俺が道案内をする」
2人はボンベに付いているマスクを顔に嵌めた。
「穴に飛び込んだら、全員で手を繋いで輪を作るんだ。その時余分なことを考えるな。行き先が変わってしまうのを防ぐためだ」
3人は順に穴に飛び込んだ。