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探求者の記録簿(メモリーログ)  作者: Liis
保守協会の謀略
34/109

新たな姿

今回は主人公アルスはあまりしゃべりません。

まるでハックが主人公のような表現となっております。

アルスが主人公よりハックが主人公の方が書きやすいです。

協会支部

「会長、かの地についてわかったことがあります。」

傷を負った男は、とある人物と連絡を取っていた。

「あの村では聖霊獣はいなく、聖霊人がいるそうです。

村人を生存しています。

そのもの達は自身の事を守護者と名乗ってました。」

「………。」

「ほんとによろしいのですか。」

「………。」

「承知しました。

村を消滅させます。

これも世界のため。」



ハテノ村

「着いたか。

お前も意外に凄い特技持ってるんだな。

あんな広範囲で術を使えるなんて、その気になれば世界征服も出来るんじゃないのか。」

「冗談はよしてくれ。

こう見えて平和主義者なんだから。」

「それにしても、村がだいぶ荒れているよ。」

「まるで竜巻が通った後みたいです。」

「みたいじゃなくて本当に通ったんだよ。

私達がしたことだ。」

土地を護るために術を使ったのはいいが、術は万能じゃない。

本来の使い方だと、こんなことにならなかったが、違う使い方で発動させたために村の一部分が破壊された。

だが、結果として川が増えた。

「でも、こんなに水量が増えたんだもの。

きっとアリウムも元気になったに違いないね。」


樹木の中

「ドクター、アリウムの調子はどうだ。」

ドクターは口を開かなかった。

ベッドの上には誰も居なかった。

「村長、アリウムはどこ行った?」

「アリウムは我々の見えない所にいってしまった。」

「おい爺今のは本当か?」

「ああ、どこかに行ってしまったよ。」

「あの元気のいいアリウムが。」

「消えてしまうなんて嘘です。」

「間に合わなかったのか。」

「いや、お前たちはよく頑張った。」

ドクターが口を開いた。

「きっとアリウムもありがとうと言うはずだ。」


樹木付近の川

「俺達だけじゃ救えなかったのか。」

「いやお前たちのお陰でアリウムは救われたのじゃ。」

「なにが救えただよ。肝心のアリウムが居ないというのに。」

ハックは自分の顔を手のひらで隠した。

「いったいいつ蒸発してしまったんだ。」

「お前たちなにを勘違いしてるんだ。」

アルスの問にハロルドが応えた。



「勝手に殺さないでよー。

君達早とちりしすぎだよー。」

その声は、もしや。

「アリウムお前なのか。」

ハックは喜びを声に出した。

「ちょっとこっちに来ないで。」

アリウムの服がいつもと違った。

顔を隠すような大きなフードを被っていた。

「せっかくまた会えたんだ。元気な顔を見せてくれ。」

「しばらくアリウムとはあわない方がいい。理由はこちらで説明する。

実は~。」

ドクターが説明を始めた。



回想

「大丈夫かアリウム。」

「ええ大丈夫だよ。」

「お前さん少し無茶をしてるんじゃないか。例えば、嫌われたくないと思ってるとか。」

「どうしてそんな風に思ったの。」

「お前さんを見ていると自然とわかるのじゃ。

自分を犠牲にしてまで他人に合わせる。

大昔だってきっとそうじゃ。

村人に頼まれて聖霊獣を封印した事など。」

「あれは、彼に頼まれたからやっただけなの。」

「その彼はいまお前さんと1つになっておる。

聖霊獣にどうすれば良いのか言われているはずじゃ。

リンクを強くするにはどうすればいいのか。」

「でも、これをすると嫌われてしまうかのしれない。」

「大丈夫だ。ちゃんと説明してやる。

アリウムは誰にも嫌われる事がない。

みんな受け入れてくれる。」

「わかった。私やるよ。」

回想終わり


「ということがあったんだ。」

「アリウムは何をしたんだ。」

ハックが問いただした。

「アリウムは自分の体を保っている聖霊獣とのリンクが切れかかっていた。

聖霊獣とリンクを強くするには人間の形を捨てて聖霊獣と強く混じり合わなければならなかった。

いまの彼女の姿は人間じゃない。」

「そんなの知ったことか、例えどんな姿になったとしても俺の大切な人なんだ。

何でも受け入れてやる。

お前を否定しない。

さあそのローブを取ってくれ。」

ハックの想いにアリウムが応えた。

「本当に嫌いにならない?」

「当たり前だ。」

アリウムはローブを脱いだ。

その姿は、いつものアリウムのようでそうではない。

不思議な雰囲気を醸し出していた。

腕には鱗がついて、足にも鱗がついて、尻尾がつきさらに、独特なまるで水龍の用な耳になっていた。

「やはり気持ち悪いよね。

こんな姿。」

「なにいってるんだ。

何もおかしなところはない。

実にお前らしい見た目だよ。」

「本当、嬉しい。

こんな私を受け入れてくれるなんて。」

「ハックだけじゃない俺も。」

「私も。」

「アリウムの姿を嫌いにはならないです。」

「みんな、ありがとう。」

今回アリウムの素が出ました。

accesssoulsの記述のまんまの女性です。

人に嫌われたくないアリウムは昔聖霊獣からもらった魅了する服を着ることで村人に嫌われずにいました。

でもそれの力には問題点があります。

それは、自分が相手の意に添わない事をするとその人に効果が聞かなくなります。

だから自分では嫌われないために自分を犠牲にしてきました。

今回、今までで人間でありのままを受け入れてくれる人と出会い彼女の心境に変化が生まれました。

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