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探求者の記録簿(メモリーログ)  作者: Liis
守護者の日々
32/109

消えていく水

アルス達がゲームをしているとき、保守協会の連中が村に続く川の水をせき止めようとしていた。

「あの地の聖霊獣は水の力を使うことによって形状を保っている。

川をせき止めれば聖霊獣は自身の姿を保てなくなる。」

「水をせき止めた所で、このダムはいずれ壊れる。

根本的な問題は、何一つ解決していない。

「実の所、本来の目的は聖霊獣の消滅よりも貴重な水を呪われた地に流すのは勿体ないから流れを変えてセントラルに流そうとするのが本来の目的だ。」

「リーグ、ダムが完成しました。」

「これで、かの地がどう変わるのか見物だな。」


ハテノ村

「今日は何をしようか。」

またアルスの部屋にいつものメンバーがあつまっていた。

「いろんなゲームをしてきて、もう新しいゲームのアイデアが思いつかないよ。」

「もうないです。」

「今度は、俺がゲームマスターをやろう。」

ハックが言い出した。

「私はやめておきます。」

アリウムが呟いた。

その声にいつものテンションを感じることができなかった。

「いつもゲームにつきあってくれるアリウムがゲームをしないとはなにかあったもか?」

「何もないよ。ゴホゴホ。」

明らかに体調が悪そうだ。

「本当に大丈夫か?

無理してないか。」

「心配をするなんて君も優しいねー。」

「ドクターにみてもらったらどうかな。」

「ほんとに何でもないからね。」

「こいつ、朝からこんな状態なんだ。

周りに心配をかけないように気丈に振る舞っている。

昔からそう振る舞っていたらしい。

しばらく一緒に住んでいる俺がいうんだ。

その通りだろ、アリウム。」

「君と出会ってそうたってないのによくここまで私を理解してくれたね。

私を心の底から理解してくれたのは君と聖霊獣だけだよ。」バタッ

アリウムが倒れた。

アリウムの体が溶けていくかのように汗が出てきた。

「ドクターを呼んでくる。

クリスタは村長を呼んできてくれ。

ハックとテクノはアリウムをベッドに運んでおいてくれ。」



「これはまずい。

アリウムと聖霊獣のリンクが切れかかっている。」

ドクターが診察をしている。

「リンクが切れるとどうなるんだ。」

「アリウムの魂が体を離れる。」

「でももう一度霊媒すれば元に戻るんだろ。」

「アルスおまえは霊媒を少し勘違いしている。おまえのできる霊媒は、あの世から魂を憑依させるものじゃない。

夢世界で作られた、書物に込められた思いを体現させてるだけだ。

また霊媒しても、それは今いる彼女と同じ姿性格をしていても、おまえ達と過ごした記憶を失った別人になるだけだ。」

「くそ、一緒に過ごしていたのにこんな大事なことに気がつかないなんて。」

ハックは拳を壁にぶつけた。

「対処法はあるんだよね。」

クリスタは聞いた。

「聖霊獣については私よりも村長の方が詳しい。」

「おじいさまどうすればいいですか?」

「アリウムのリンクが切れそうになったのは聖霊獣に何かしらの問題が発生したからだ。」

「問題とは、一体。」

「聖霊獣とはエネルギーを司っている。

多くの聖霊獣はエネルギーをどんどん吸い込んで土地を荒廃させてしまう。

それは自分自身を存在し続けるため。

だがこの地の聖霊獣は違う、決して土地を荒廃させることがない。

エネルギーが足りなくても、奪いはしない。自分を犠牲にしてまで土地を守る。

数日前から村に流れる水が減って川が濁ってきた。

そのせいで、アリウムが倒れた。

村を出て、上流の方を見てきてくれ。」

「おいじいさん、上流の問題を解決してくればアリウムはもとにもどるんだな。」

ハックを村長にぶつかるように喋った。

「良くなるとは断言できないが今より悪くなることはない。」

「今すぐこの村を出よう。

そして、アリウムを助けるために上流に行こう。」

「おじいさま私達には守護者としての役目が。」

「心配するな。

こんな老いぼれのワシにも村は、守れる。

昔は一人で守り抜いたものじゃ。」



アルスはfirstlibraryとポーチを、クリスタは汎用型地上武装を、テクノは杖を、ハックは小型のナイフを持って村を出発した。

次から冒険が始まります。

アリウムを助けるため4人は村を出ました。

そこで、保守協会とぶつかります。

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